神様のカルテ ～辻井伸行 自作集 の感想

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辻井さんの自作曲はTVやラジオなどで耳にしていましたので　「風の家」や「コルトナの朝」「ロックフェラーの天使の羽」など　なじみの曲が自分の好きな時に聞けるこのCDは　発売前から期待していました。
全体を通すと　一貫して音色の優しい　EASY LISTENING MUSICだと感じます。ピアノの音色や旋律から　透明感を感じられることができます。ただ　コンサートとはちがい　ある程度編集もされているのだろうと思うのですが　一曲一曲　綺麗すぎる演奏だなと感じるところもあり　ライブ演奏の持つ臨場感は薄いかもしれません。「川のささやき」　「セーヌ川のロンド」は清々しさを覚えます。「神様のカルテ」は最後にオーケストラヴァージョンも収録されており　独奏とはまた少し違う曲の世界を聴くことができました。
色々な曲の所々に日本人的なフレーズ進行があり　ほっとできる曲ばかりです。辻井さんが　辻井さんの目で感じ曲にした数々の名作を一挙に味わえることができるお得なCDだと思いました。