骨盤にきく―気持ちよく眠り、集中力を高める整体入門 (文春文庫) の感想

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近年復刊された「整体入門」「風邪の効用」の野口整体を、21世紀の日本人の体に合わせて発展させ、骨盤という新たな切り口と、一目瞭然のかわいいイラストで、紹介している。
「整体入門」「風邪の効用」は、私の健康のバイブルとなったが、惜しかったのは、少々わかりにくかった点。その原因は、イラストが少なかったこと、活元運動や背骨で呼吸する、といった若干抽象的な概念をもちいていたこと、昨今の事情にそぐわない部分が散見されていたこと。
本書は、これらの点を、みごとに補ってくれる。
もちろん、著者の経験に基づいた現代人の身体に関する考察も豊富で、野口先生が生きておられたら、なんとおっしゃっただろう、という数々の疑問に答えてくれる。
健康に悩みを持つすべての人に、一読をお勧めする。