神曲（全） の感想

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こういうのを出されると、分かっていても買ってしまう。
また、古い訳だろ?読むのに別に資料が必要なのだろ?
と、思いながら買ってみたら、案の定そうだった。

この本は山川丙三郎訳、岩波文庫版、文語体の美文でキンドルでは青空文庫で地獄編、天堂編が買えます。
しかし何故か浄火編は出ていません。
パソコンが得意な人は直接青空文庫で全部買えるでしょうが、
私は、サッパリなのでこういうのが出ると　つい買ってしまいます。青空文庫版はクラウドから削除してしまいました。

山川さんは明治生まれで、1914年~22年までかけて、此れを翻訳したそうです。
しかし、いかんせん文語体で私には荷が重いようです。
この時代の文語体というのは、古文、候う文ともちがう、
特有の進化をしたもので、格式たかく、美しいのですが普通の人々には難しかったのではないでしょうか?
少なくとも私にはサッパリです。古事記とか平家物語は、なんとかよめるのに…

まあ、持っていることに意味がある本という物もあるので、私としては満足です。じっくりと当時のスピードで読んでいくつもりです。

註釈とか、読めない漢字にメモを付けようと思いましたが、断念しました。何しろ第３曲までで、58箇所にも　なってしまったので…
ファウストは、せいぜい480箇所位ですんだのですが、
全100曲では　どうなることか。

最後に皆様が、もっと気楽に神曲を楽しまれたいのでしたら、
　
宝島社　[ドレの神曲]
　だいぶ、はしょってありますが、分かりやすくドレの挿絵が
　綺麗な本です。だいたい1500円位

本格的な口語訳なら

河出文庫　[神曲]　平川祐弘訳
　原作に忠実な三行ごとの節で訳され、しかも本当に読みやす
　い、良本です。
　地獄編、浄火編、天堂編、各だいたい１０００円位
　　(位と云うのは消費税がまた上がる様なので)
　
ちなみに、私、この三冊かっちゃいました。アアまた本棚が…