友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学 の感想

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タイトル友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学
発売日販売日未定
製作者ロビン ダンバー
販売元インターシフト
JANコード9784772695244
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 心理学 » 心理学入門

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購入者の感想

ヒトの認知機能は自然淘汰の影響を受けてつくられており、それゆえ文化の壁を越えた生物のレベルで、われわれ人がどのような性質を備えているのか教えてくれます。関連する話題もとにかく広く、従来なら人文学や哲学の領域で考えられていた問題も、科学の俎上で考えられるようになっていることが理解できます。人間への理解を科学的観点から深めたいと思う人にとっては、とても面白く読めると思います。

次から次に面白い情報を紹介してくれる本です。
久しぶりにこれほど面白い本を読みました。
ただ、一般書なので書いてある情報について、専門書のようには詳しくは書かれていません。

インターネットを使い始めて、16年目。最初はメールやブラウジング、そのうち、チャットができるようになり、今やツイッターやフェースブックなど、リアルの世界以上にネット環境が広がった。こうした時代にあって、友達として付き合える人の数は150人と調査から明らかにしたダンバーが書いたコミュニケーションの進化心理学を分かりやすく書き下ろした科学エッセイだ。
浮気者の脳は小さく、一夫一婦制の人間の脳は大きい。なぜなら、長い間夫婦でいるということは、相手への思いやりや想像力が欠かせず、複雑な思考を伴うからという身近な事例から始まり、スコットランド人が新世界で成功したのは、血族や知り合いを大切にする同属意識を大切にしたからだという、一見、21世紀のグローバリゼーションと相反することが書かれている。でも、よーく考えれば、身近な人とのコミュニケーション力こそが、その人の人間力そのものなのだと、読者はすぐに気づく。東洋的な血縁関係を大切する風土は150人というダンバー数そのものだ。人類の起源や霊長類との比較、シェークスピアのマクベスやデカルト哲学まで幅広い考察に加え、なぜ、妊娠初期に「つわり」が起こるのか、など身近なことまで盛りだくさん。後段の宗教への科学的なアプローチは説得力がある。
人間はダンバー数の人々との関係を保ちつつ、よく笑い、時には、たわいのない噂話に花を咲かす。こうしたことが健康で長生きの秘訣なのだよと。ついつい、面白く一気に読めて、自分の生き方を見つめ直せるお薦めの一冊です。

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