負けるのは美しく (集英社文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 負けるのは美しく (集英社文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 児玉 清 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087462760 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » か行の著者 |
購入者の感想
水道橋博士の「藝人春秋」を読んでこの本を手にとることとなった。
児玉清のことをほとんど知らない私でも大変楽しく読めた。
文才豊かに書かれる美しい人生を本を通して疑似体験させてもらった。
家に残しておきたいありがたい一冊。
児玉清のことをほとんど知らない私でも大変楽しく読めた。
文才豊かに書かれる美しい人生を本を通して疑似体験させてもらった。
家に残しておきたいありがたい一冊。
「負けるのは美しく」− なんて謙虚で、美しいタイトルなのでしょうか。端正でダンディ、知的で誠実な、本物の紳士。あなたはいつも憧れの存在でしたが、この本にはそんなイメージからはほど遠い、痛苦に満ちた人生が、しかしユーモラスに描かれています。しかし、それに決してめげることなく、飄々と、ファイティングポーズをとり続けてきたからこそ、あなたは現在の名声を勝ち取ったのですね。俳優や司会者だけでなく、文学、美術、落語、語学など多方面に造詣の深かった、バーサタイルな魅力。それらをもっと教えていただきたかった。(個人的には、大好きな本を解説いただける思い入れたっぷりの書評番組が見たかった。)いまは天上で、36歳で先に逝かれた愛娘さんと嬉しい再会を果たしていることでしょう。天はやはり、素晴らしい人、上がりの人から先に迎えにくるのですね。地上に残る我々は、児玉さんがこの本で紹介してくれた書物やご自身の出演作品を見て、あなたを偲びます。We Miss You.素敵な生きざまを、有難うございました。 (追伸)あなたは「美しく勝った」のですから、この本のタイトルは直す必要がありますね。