青の奇跡―日亜化学はいかにして世界一になったか の感想
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参照データ
タイトル | 青の奇跡―日亜化学はいかにして世界一になったか |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小山 稔 |
販売元 | 白日社 |
JANコード | 9784891731083 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 科学・テクノロジー |
購入者の感想
青色LEDの発明から事業に至る有名なサクセスストーリーに、事業化の面から光を当てる本。その意味で誠に面白い。物の発明が一般大衆にその利益を与える(当然金の話になる)には、1.発明、2.事業化、3.製造の局面があり、利益を享受する一般我々は、精々3の局面しか理解し得ないが、1,2の局面がなくてはそもそも3の局面は存在しない。
著者が事業化で成功した大きな理由は、類似の光関連発明者であったことにあるように思われる。また、既に報われた企業人であった著者の冷静さが、社内を纏めて、技術開発を成功に導いたことが分かる。
本書は、事業化という局面も創造性ある仕事であることが宣言したもので、中村修二の発明に対し「一人ばかりの仕事ではないぞ」という企業経営者の不満を冷静に代表して発言したものと捉えると、極めて面白い。
とはいえ、最初の発明がなかったら、著者の仕事もない。中村修二の受け取るという200億円は、一見巨額だが、可もなく不可もない企業のサラリーマンでも一生では2~3億円を受け取っている。金の卵を産んだ発明者に並のサラリーマン10人分の報酬を差し上げても、それほど目くじらをたてることもないように思えるのだが。
著者が事業化で成功した大きな理由は、類似の光関連発明者であったことにあるように思われる。また、既に報われた企業人であった著者の冷静さが、社内を纏めて、技術開発を成功に導いたことが分かる。
本書は、事業化という局面も創造性ある仕事であることが宣言したもので、中村修二の発明に対し「一人ばかりの仕事ではないぞ」という企業経営者の不満を冷静に代表して発言したものと捉えると、極めて面白い。
とはいえ、最初の発明がなかったら、著者の仕事もない。中村修二の受け取るという200億円は、一見巨額だが、可もなく不可もない企業のサラリーマンでも一生では2~3億円を受け取っている。金の卵を産んだ発明者に並のサラリーマン10人分の報酬を差し上げても、それほど目くじらをたてることもないように思えるのだが。