医学者は公害事件で何をしてきたのか (岩波現代文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 医学者は公害事件で何をしてきたのか (岩波現代文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 津田 敏秀 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784006003111 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学 |
購入者の感想
津田敏秀氏の疫学は統計学や確率論として自然に理解できる。その議論が医学や生理学をはじめとする科学者集団に受け入れられないのは科学者の世界の判断基準が科学的真理とは別のところにあることを示している。そのような中にあって、真実を語ることは大変勇気のいることであると思う。私の専門の物理でも原発は危険であると思っている人は多数いると思う。しかし、それを表明しなければ黙認したことになる。大部分が黙認するのは支配的な意見に反対することは学者としての活動の場を失うかもしれないからである。それ故、津田敏秀氏のような主張は強い確信と真理への責任なしには行いえない。このような本当の科学者をもつ岡山大学は素晴らしいと思う。