刑法各論 第6版 (法律学講座双書) の感想

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参照データ

タイトル刑法各論 第6版 (法律学講座双書)
発売日販売日未定
製作者西田 典之
販売元弘文堂
JANコード9784335304545
カテゴリ社会・政治 » 法律 » 司法・裁判 » 刑法・訴訟法

購入者の感想

刑法各論は保護法益と構成要件を正確に理解するところから始まると
思われますが、本書はこれらが体系的に整理されており、とても
読みやすいものとなっています。

判例への言及・分析が素晴らしく、引用されている判例刑法各論
と合わせて読むことで、より一層理解は深まると思われます。

また、本書で解くに秀逸だと思われるのが「他罪との関係」です。
刑法各論は、各構成要件の切り分けや罪数関係で迷いやすい場面が
あるわけですが、通常の刑法総論の教科書に書かれている分量では
対処しきれないことも多くあります。
本書では各罪名の説明が一通り終わった後で、他の罪名との関係が
説かれており、各構成要件の狭間の理解に有益と思われます。

第6版で加筆修正された条文は、はしがきにもあるとおり、
共謀罪を除く、平成23年成立のサイバー関連条文です。

第6版で追加された主な判例は以下の通りです。
・他人に譲渡することを秘して航空券を取得することが詐欺罪を構成する
・フロントガラス越しに置いた駐車禁止除外指定車標章と偽造の成否
・北海道開発庁長官が下部組織の開発局港湾部長に働きかける行為が
 自己の職務に基づく事実上の影響力を行使として、職務密接関連行為に該当する
・検察官による証拠改ざんが証拠隠滅に該当する
・卒業式における国歌斉唱に起立しない呼びかけや怒号と威力業務妨害罪の成立
・危険運転致死傷罪関連

なお、新たに掲載された判例は、判旨が長めに引用されています。

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