The Hundred-Year Marathon: China's Secret Strategy to Replace America As the Global Superpower の感想

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タイトルThe Hundred-Year Marathon: China's Secret Strategy to Replace America As the Global Superpower
発売日販売日未定
製作者Michael Pillsbury
販売元Henry Holt & Co
JANコード9781627790109
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

富士通総研の柯隆さんが勧めていたので購入。まだ半分しか読んでいないが、どんどん引き込まれる。筆者は中国専門家だが、CIAにも協力して、国連のソ連代表部から中国情報も集めたり、米歴代政権内部で外交のマル秘文書に目も通していたりと、裏事情にも通じている。そんな筆者が、70年代からの自らの経験を交えながら「中国の長期戦略を見抜けなかった」と反省する。中国歴代政権が、三国志を参考に、ソ連、そして米国といった大国を手玉に取り、「か弱く、保護が必要な国」を演じながら米ソを戦わせ、米国からは技術など援助を引き出す。米国が中国の真意に気付いたとき、もはや中国を止めるのは手遅れとなっている。今、南シナ海などで突然、自己主張を強める中国に、米国は対応に戸惑っているが、中国には「もう米国も止められない」という自信があるのだろう。私には意外だったのは、中国指導部や軍部が、孫子や三国志を参考にしていることを、今まで米国が気付いていなかったこと。米国の中国専門家は中国語が読めず、中国の古典も知らず、中国の政治家が三国志のエピソードを使って発するメッセージを理解できていないという。この辺りは、日本人はさすがに中国に近いだけあり、誤解はしない。しかしこういう本が米国内部の専門家から、英語で全世界に発信されたことで、一気に中国への警戒感が高まるのは間違いなさそう。三国志から学ぶ中国が最も恐れるのは、包囲網だという。米国はさっさと日本、ベトナム、オーストラリア、インドと手を結び、包囲網を築きつつある。米国は動き出したら早い。この本の影響が既に政策に反映されているのかもしれない。

米国もやっと気が付いたjか、と思って読んでみたら、ニクソンの頃に対ソ連の手駒として中郷を意識的に助けたと知って驚いた。もっともも、後にニクソンは「我々はフランケンシュタインを作ってしまったのか」と嘆いたそうだが、だから言わんこっちゃない。日本からみていると、米国が中国に方入れしすぎ、今にだまされていることに気が付くぞ、と当時からももっていたが、その通りになった。小説や著作は常に政治に利用される。パールバックの「大地」しかり、スノーの「中国の赤い星」しかり。今この本が米国で売れていることをどう解釈すればいいのか?それにしても、何かと批判の多いフランス人の「経済学所」?がすぐに翻訳されたのに比して、この本の翻訳がなかなkでないのはどういう訳だろうか?この本は、辞書を引き引きでも読む価値あり

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