映像の修辞学 (ちくま学芸文庫) の感想

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参照データ

タイトル映像の修辞学 (ちくま学芸文庫)
発売日販売日未定
製作者ロラン・バルト
販売元筑摩書房
JANコード9784480089366
カテゴリ人文・思想 » 哲学・思想 » 西洋思想 » 西洋哲学入門

購入者の感想

「イメージの修辞学」では、パスタの広告を対象にして、バルトのイメージ論が具体的に示されるため、これが一番理解しやすい。バルトの論は、「サンタグム」「パロール」などの抽象的な言葉が多く、フランスの社会学用語に慣れていないと読みにくい。「映画について」というインタビューでは、モンタージュの機能について語っている。モンタージュであるから「映画は換喩的な芸術」(p.95)という。J・オーモン他『映画理論講義』「IIモンタージュの機能」(p.79)も参照するとバルトの論がより理解しやすい。

バルトが後日、文芸評論ではなくて映像評論の領域で「プンクトウム」や「第三の意味」といった、半記号論的、反実証主義的論理を展開してゆくのはおもしろいことだ。映像と論理(言語)とは最終的に相互乗り入れできないからだろう。そこにバルトは逸脱というか脱線というか、反規範的な個人的意味の生成へと線を引いてゆくわけだが、本書は、そのラインにいたる重要な分岐点に位置する。

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