The Last Lecture の感想

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タイトルThe Last Lecture
発売日販売日未定
製作者Randy Pausch
販売元Hyperion
JANコード9780739495049
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

 著者はアメリカのカーネギー・メロン大学のコンピューター科学の教授である。48歳で博士号の学位もあり教授という地位にあるということを考慮すると、優秀な科学者ということが想像できる。夫婦との間には三人の子供がいるが、結婚が遅かったので子供達はまだ6歳と3歳と18ヶ月である。写真で見るとみなかわいい盛りで思わずほほえましくなってしまう。
 仕事にも家庭にも恵まれた著者ではあるが、この本を書いている時点で(2007年の後半だろうか)すい臓がんのために余命数ヶ月という宣告を受けている。すい臓がんが転移して回復の見込みが無いということを偶然の機会を得て、妻と共に自分で医者のコンピューターを操作して知っていくのであるが、読んでいてその酷さに心が痛む思いがした。
 そして「The Last Lecture」の題名のように、生前最後の講義をカーネギー・メロン大学でするのであるが、この本は講義の内容について書かれているのではなく、最後の講義をするにあたっての準備や、家族への思いや、自分の生い立ち、などを書き述べたものである。
 著者は、「私の死因が癌でよかった、おかげで妻と死を前提とした状態で多くを語ることができた、これが交通事故や災害による突然死であったらこうはいかなかったろう」と述懐する。このように、死に臨んでも常に前向きであり、冷静である。著者は幼い子供に父親の生き様を残しておこうと思って最後の講義をしようと思ったと述べている。自分が父親であったということを子供に知らせようとするその強い気持ちを十分に読み取ることができた。死に臨むにあたってはかくありたいと思わせる心構えである。
 素直にその良さを評価できる本ではあるし、死を背景にしてこのようなものを書き述べた強い意志には敬意を表するものであるが、内容がやや若者向けになっていて、私のような齢62歳のものにとっては少し物足りなかった。しかし、この最後の私の評でこの本を読むのをためらう人がいないこと祈りたい。

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