季刊 S (エス) 2014年 04月号 [雑誌] の感想

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ねこの写真、ねこの絵、絵画のためのねこの骨格、ねこの水彩画の術。後半は、その他いろいろ。

それはさておき、７４~７９頁がまどまぎ叛逆。新房昭之インタビュー。

そのインタビューの感想なのだが、あえて「多義的な解釈が可能な表現」を行うことによって、「作者（監督）が思ったこと」をそのまま表現するよりもはるかに深い印象を与え、感動を胸に刻み込む、ということがわかる。

電車のシーンにしても、ひげ面のおじさんたちにしても、新房監督とは異なる別の解釈によって「感動」を得たひとたちがたくさんいるということを考えると、「表現しすぎない」「思いを押しつけない」「見た人・読んだ人の解釈に任せる」という表現に成功した作品は、作者の手を離れてゆくものなのだな、と。0