ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray] の感想

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ご存じの方も多いと思うがゴッドファーザーは正編以外に別編集版がいくつかある。その中でも有名なバージョンが「サガ版」と「特別完全版」の2種。

サガ版はPART1とPART2を時系列順に再構成し一時間程度の未公開シーンを追加したTV放送のための再編集版。
バイオレンス・セックス関連のシーンは放送コードを考慮しカット・短縮化されている。

特別完全版はサガ版を基礎に、サガ版でカットされたシーンを復活・さらに手を加えたバージョン。PART3公開に合わせて制作された。
自分にとっては特別完全版がゴッドファーザーの「標準」でLDが擦り切れるほど繰り返し見た。
残念ながら2014年末の時点ではソフトはVHS、LDのみでDVDやBDは未発売。

2014年11月にCSで「ゴッドファーザー テレビ完全版」という初めて聞くタイトルのバージョンが放映されたので見てみた。
視聴してみると見覚えのないオープニング、正編にはない「ドン・チッチオの手下が少年ビトを連れ去ろうとするシーン」がある、「若きビトがチッチオの腹を切り裂くシーン」が無い…。
これはサガ版じゃないか！
どういう事かと思って調べてみると、リストア・HD化して20年ぶりに日本で再放送する際にコッポラ監督の意向で「サガ」の邦題を封印・「テレビ完全版」にタイトルを改めたとの事。
ちなみに原題は「THE GODFATHER: THE COMPLETE NOVEL FOR TELEVISION」で、こちらは変更なしの模様。邦題のみ変更したらしい。

サガ版を補完した特別完全版があるのに今更サガ版をHDで復活させる意義があるのか疑念に思いつつ視聴を継続。知識では知ってたが実際にサガ版を見るのは初めてである。
予想通りソニー、ファヌーチ、バルジーニの殺害シーンが短縮化されておりアポロニアのおっぱいも無い（汗）
放送コード関連のシーン以外にも正編にある「少年ビトが隔離病棟で歌う」、「アンソニーの聖餐式」、「マイケルがマイアミへ列車で移動する」シーンが何故か削除されており、これで「完全版」のタイトルを付けるのは正直問題があると思う。