ホーダー 捨てられない・片づけられない病 の感想
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参照データ
タイトル | ホーダー 捨てられない・片づけられない病 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | ランディ・O・フロスト |
販売元 | 日経ナショナルジオグラフィック社 |
JANコード | 9784863131316 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
※サンプル画像
購入者の感想
自慢ではないが、部屋が汚い。片付けるのが面倒なので、数年前から人を招かないことに決めた。原因はわかっているつもりだ。不用品はどんどん捨てるし買いもしないけれども、まだ使っていない多くの物、特にまだ読んでいない多くの本がキャパシティ以上にあるからだ。
きれいな部屋の写真を見ては憧れ、整理ノウハウの本を読んだりもしたが、「本を処分しないで」解決する方法は見出せなかった。「片付ける(取捨選択・分類する)」ことを考えるだけで頭痛がして気分が悪くなり寝込んでしまう。結果、そのまま放置である。
ところが今回この本を読んでみて、ホーダーと呼ばれる“物を集めて捨てられない症状の人”の心理と、通底するものがあると思った。いつか使うだろう(読むだろう)という可能性に固執する、思い出を偏愛してそれに連なる物を保存しておく、など。
思考パターンは、自覚すれば変えられるのだと、本書中に登場する例を見ればわかる。より問題なのは、器質的にそれが不可能な人なのだろうが、そうではないホーダーは物を失うことのハードルの低ささえ理解できれば、解決の糸口をつかめそうに思った。本書にはADHDや強迫性障害、トラウマやストレスによるものなど、多様な例が載っていて、明らかに自分とは違うと分かるものも多かったが、「まず心理的にどういう負担がつっかえ棒になっているのか」がすっきりと分かったことで、得るものがあった。
とはいえ、いまだに、本を捨てる勇気はない…。
きれいな部屋の写真を見ては憧れ、整理ノウハウの本を読んだりもしたが、「本を処分しないで」解決する方法は見出せなかった。「片付ける(取捨選択・分類する)」ことを考えるだけで頭痛がして気分が悪くなり寝込んでしまう。結果、そのまま放置である。
ところが今回この本を読んでみて、ホーダーと呼ばれる“物を集めて捨てられない症状の人”の心理と、通底するものがあると思った。いつか使うだろう(読むだろう)という可能性に固執する、思い出を偏愛してそれに連なる物を保存しておく、など。
思考パターンは、自覚すれば変えられるのだと、本書中に登場する例を見ればわかる。より問題なのは、器質的にそれが不可能な人なのだろうが、そうではないホーダーは物を失うことのハードルの低ささえ理解できれば、解決の糸口をつかめそうに思った。本書にはADHDや強迫性障害、トラウマやストレスによるものなど、多様な例が載っていて、明らかに自分とは違うと分かるものも多かったが、「まず心理的にどういう負担がつっかえ棒になっているのか」がすっきりと分かったことで、得るものがあった。
とはいえ、いまだに、本を捨てる勇気はない…。