すごい就業規則! ──ダメな職場がよみがえる「社長の本音」ルールのつくり方 の感想

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マンガもおもしろかった～就業規則を作るのに参考にさせてもらっています。

豊富な実務経験と学習に裏打ちされた、
著者自身の言葉で書かれた独自の“会社論”です。

どこが独自かというと…

・マンガ入りの就業規則は、役所にも受理された！
・マンガを用いる理由は、分かりやすいだけではない！
・就業規則のモトの労務は、法律や理論では説明できない！
・ほとんどの社労士と役所には、雇用が分からない！

というところです。

社労士も批判されていますが、就業規則は経営者の理念を余すところなく、
書き表し、それを　従業員に納得して働いてもらうためにある、という
基本的な結論に集約しているのです。

そこが分かりやすくするため、少々激烈なコトバで表現しています。

その具体的なやり方と条文の一部も
本書にコンパクトにまとめられています。
特に就業規則を作成する際の「1日、1週間、1月、1年」という
時系列で整理する考え方は、延々と続く条文を整理する上で、
とても参考になります。

それにしても参考文献が他に類を見ないものです。
最近の若手社労士の著書もさることながら、
マルクス、ルソー、ニーチェ、ドストエフスキーと、
著者が法律のみならず、人間そのものに対するあくなき追求を
続けていることが分かります。

理論上も、また実務上も、大変参考になる一書でした。