雨月物語 (ちくま学芸文庫) の感想
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参照データ
タイトル | 雨月物語 (ちくま学芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 上田 秋成 |
販売元 | 筑摩書房 |
JANコード | 9784480083777 |
カテゴリ | 古典 » 日本の古典 » 近世文学 » その他の近世文学 |
購入者の感想
怪異小説の祖として期待にたがわぬ楽しめる作品だった。こじんまりとした短編集であることが意外だった。怪異は色々あるが、人間の情が一番怖いというのは現代にも通じるところだ。
本書は原文一節ごとの「読み下し文」に、語句の解説である「語釈」、原文全体の「現代語訳」、そして引用されている原著の紹介や、時代背景、文章や創作上のポイントなどを解説する「評」が繰り返される構成になっている。手っ取り早く現代語訳だけ読むこともできるし、一節ごとに読み下し文を味わうことも可能だ。
現代語を読んでいても、評の指摘を確認するために原文や語釈に戻ることもあって、勉強になるなと感じる構成である。特に、校注者が繰り返す、作者の文章のうまさは、原文に戻って読まないと分からないが、これが結構楽しめた。解説がこれまた面白くて、古典の授業では得られなかった感覚だ。
本書は原文一節ごとの「読み下し文」に、語句の解説である「語釈」、原文全体の「現代語訳」、そして引用されている原著の紹介や、時代背景、文章や創作上のポイントなどを解説する「評」が繰り返される構成になっている。手っ取り早く現代語訳だけ読むこともできるし、一節ごとに読み下し文を味わうことも可能だ。
現代語を読んでいても、評の指摘を確認するために原文や語釈に戻ることもあって、勉強になるなと感じる構成である。特に、校注者が繰り返す、作者の文章のうまさは、原文に戻って読まないと分からないが、これが結構楽しめた。解説がこれまた面白くて、古典の授業では得られなかった感覚だ。