疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) の感想

299 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトル疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)
発売日販売日未定
製作者内田 樹
販売元角川書店
JANコード9784043707034
カテゴリ文学・評論 » エッセー・随筆 » 著者別 » あ行の著者

購入者の感想

内田先生の本は、モヤモヤとしたどこからともなく入り込んでくる不安とかイライラによく効く。
それは大抵、自分の考え方が何によってこんな風になってしまっているのかわからない時、その原因を突き止めてくれるような気がするから。
原因はわかっても処方箋がないと言われれば確かにそうなのだけれど、処方箋だって病識がなければ役に立たないように、自分のモヤモヤはここから来ていたのかってわかると、意外と自分で軌道修正していけるようになる。
私の妹は今精神的な負荷が多くて吐き気が止まらず、カウンセリングを受けているが、その原因はほとんどが母親との軋轢である。
私も母親との関係に悩まされ、「なぜこの人はこういう人なのか」という悶々とした日々を送っていたのであるが、この本にある核家族というシステムの脆弱性とか、嫌な人間関係に縛られることの負担の大きさについての記述は、今まですっかり呪詛によって縛られていた「親子なんだから、家族なんだから」という押し付けに対して、「それが人を傷つけていいという理由にはならない」という明確な自分の立ち位置を承認されたようで、ものすごく救われました。
別の本に対してですが、内田先生にお礼のメールを送ったら、即日返事が返ってきて、人間的に尊敬できる方だなと思いました。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫) を買う

アマゾンで購入する
角川書店から発売された内田 樹の疲れすぎて眠れぬ夜のために (角川文庫)(JAN:9784043707034)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.