Game Theory: An Introduction の感想

318 人が閲覧しました
アマゾンで購入する

参照データ

タイトルGame Theory: An Introduction
発売日販売日未定
製作者Steven Tadelis
販売元Princeton Univ Pr
JANコード9780691129082
カテゴリ » 洋書 » Special Features » all foreign books

購入者の感想

定義、命題や定理は、抽象的に書かれていますが、その後に抽象概念を噛み砕いて解説し、そして例が続き、これ以上は無理と言える程懇切丁寧に説明してくれる教科書です。英語は非常に易しく書かれています。証明は、それほど厳密ではなく、論理の流れ示します(証明がない事もあります)。記述について人によってはくどく感じられるかもしれません。学部生やMBA用のテキストですが、MWGへの橋渡し役的テキストと言える内容になっています。前提知識はそれはどなく、初級のミクロ経済学くらいあれば十分です。ゲーム理論に高い興味がある方すべてにお勧めです。

内容としては最初に1人での意思決定から入りその次に2人以上の意思決定としてのゲーム理論が完備情報、不完備情報の順に展開されている。
ギボンズと同程度の内容であるがギボンズよりも基礎定理などに関しては比較的厳密な定義がされている。ギボンズとは異なり行動戦略についてこちらはきちんと説明しており、行動戦略と混合戦略との関連についても説明している。不動点定理を用いたナッシュ均衡の証明はこちらの方がより詳細な説明しているがわかりやすかった。完備情報の展開型ゲームのパートはギボンズともかぶる部分が多い(交渉ゲームの章が加わっているのが違いくらい)が有限繰り返しゲームについてはこちらのほうがギボンズよりもわかりやすい印象を受けた。不完備情報のパートではメカニズムデザインやオークション・チープトークなどについて触れられている。練習問題も8章までは著者によってweb上で偶数番号のみであるが公開されている。

私が一番この本についてよいと思うのは岡田ゲームなどで取り上げられている概念についてもわかりやすく、かつ直感的な説明もしている点である。応用例についてはギボンズのほうがより興味深いものをとりあげてはいるがそれにしてもギボンズ以上の良書であると私は思う。

あなたの感想と評価

コメント欄

関連商品の価格と中古

Game Theory: An Introduction を買う

アマゾンで購入する
Princeton Univ Prから発売されたSteven TadelisのGame Theory: An Introduction(JAN:9780691129082)の感想と評価
2018 - copyright© アマゾン通販の感想と評価 all rights reserved.