ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) の感想
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参照データ
タイトル | ホテル・アイリス (幻冬舎文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 小川 洋子 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784877286200 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者 |
購入者の感想
主人公マリ、登場人物、町の様子、自然風景が良く表現されており、小説の世界へのめり込んでしまいます、まだ途中ですが結末がどうなるのか、私の中で空想の世界が広がって行きます。
小川洋子さんの既刊を全て読みました。
『博士の愛した数式』だけが、この作家には珍しく、
誰にでも受け入れやすい内容だったのだ…と思わされました。
その他の作品は、どこか現実世界から離れた幻想的な設定が多く、
いかにも芥川賞と泉鏡花文学賞を取った作家さんという印象を受けました。
美しい言葉を選ぶセンス、文章のテクニックは、流石です。
しかし読後は、船酔いをしたような気分になり、気が滅入りました。
「純文学」とは、「分かる人にしか分からないものだ」と思ったりしました。
でも、もし私が、少女の頃のあの鋭敏な感性を、今でも持ち続けていたら、
酔いしれるような感動を得られただろうにと思います。
『博士の愛した数式』だけが、この作家には珍しく、
誰にでも受け入れやすい内容だったのだ…と思わされました。
その他の作品は、どこか現実世界から離れた幻想的な設定が多く、
いかにも芥川賞と泉鏡花文学賞を取った作家さんという印象を受けました。
美しい言葉を選ぶセンス、文章のテクニックは、流石です。
しかし読後は、船酔いをしたような気分になり、気が滅入りました。
「純文学」とは、「分かる人にしか分からないものだ」と思ったりしました。
でも、もし私が、少女の頃のあの鋭敏な感性を、今でも持ち続けていたら、
酔いしれるような感動を得られただろうにと思います。