ネコの吸い方 の感想

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ネコをくんくんするのはネコ好きなら良くわかります 良い香りです

　先祖代々、ウチ猫・外猫（私の代からは可哀想ですが不妊手術済み）達、猫にまみれて暮らしている私からみても、美雨さんは面白い性癖、いや猫癖の持ち主であります。まぁ、あの天才の御両親に育てられたのですから、凡人が育つとは思いませんが。
　私も昔から、キャットフードを買いにホームセンターに行っても、子犬・子猫の「展示売り場」には可哀想で目を向けることが出来ませんでした。美雨さんがこの本の中で述べているように、まずこの現状をなんとかしなければなりません。
　この本は、可愛いサバ美ちゃんの写真とその愛を載せただけのものではありません。ペット産業の問題点や動物愛護法についても、美雨さん自身の言葉で述べられており、共感できます。特に、「やれていないことや矛盾だらけ~全部に筋が通ってないと揚げ足を取られる~でも矛盾があっても常に自問自答しながら行動する~1匹でも幸せにできるなら、まず行動する。」この言葉に大変感動しました。
　ＣＭやアニメ、ゲーム、ファッション等、最近は猫がブームの様ですが、現実世界の寒空の下で、飢えと渇きに苦しんでいる野良猫の姿は、目に映っていても見えていない人が多い様に感じます。
　私のような一般人が世間に訴えても誰も聞いてはくれないけれど、坂本家の方々のような世間に名の知れた人の発言はマスコミも取り上げてくれます。
美雨さんには、この恵まれた立場を大いに活かして、これからも世間に訴え続けてほしいと思います。

サバ美ちゃんへの愛情と、猫たちへの想いがいっぱい詰まった宝箱みたいな一冊です。猫を吸うという行動は、猫主誰しもが日常的に行っていることではありますが、著者はその行動を理論的に記述し、解説することにより、ネコ吸を単なる儀式としてだけでなく、美しい営みにまで昇華させることに成功しました。世界中のネコ吸いたちが、更なるネコ吸い道を極めるべく、いっそうの精進に励むことでしょう。
すべての猫たちが、愛情たっぷりに吸われる日々を過ごせるよう、そして、猫のみならず犬たちも、吸われる幸せを享受できる日が訪れることを願って止みません。

ただ存在してくれるだけで幸せをくれる愛猫サバ美ちゃんへの深い尊敬と愛情がたっぷりと詰まった本です。私は犬をパートナーに生きていますが、猫を飼う方以外にもオススメです。共感するところはたくさん。愛溢れる素敵な写真も魅力的でした。