「タッチパネル」のゲームデザイン ―アプリやゲームをおもしろくするテクニック の感想

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スマートフォンやタブレットの爆発的な普及に伴い、
十字キーなどのボタン類がないタッチパネル搭載デバイスでのタッチ操作ゲームが一般的になりました。
iOSやAndroidの初期には、画面上に表示されたバーチャルジョイスティックで操作するものが多かったのですが
ゲームアプリの競争は激しく、タッチパネル向けのゲームデザインでないものはすぐに淘汰されます。

本書は、タッチ操作ゲームに特化したゲームデザインの方法を紹介しています。
操作方法やプレイ時間など、家庭用ゲーム/PCゲームとタッチ操作ゲームでの根本的な違いや注意点を紹介したうえで
パズルゲーム、アクションゲーム、カジュアルゲームなどといった具体的なジャンルごとにゲームデザインの指針を示します。
コラムは Fruit Ninja や Angry Birds などの人気タイトルのゲームデザイン分析で、これもよい息抜きになりました。

現役のゲーム開発者から学生まで、幅広くの「タッチ操作ゲーム」を作ることに興味がある人におすすめです。
ゲームデザインドキュメントやレベルデザインといったゲーム一般に関する話に興味があれば、著者の前作もきっと楽しめるはずです。
どちらも分厚い本ですが、挿絵が多く説明も明解なので意外と苦痛なく読み進められます。0