七人の侍 [Blu-ray] の感想

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参照データ

タイトル七人の侍 [Blu-ray]
発売日2009-10-23
監督黒澤明
出演三船敏郎
販売元東宝
JANコード4988104052216
カテゴリDVD » ジャンル別 » 日本映画 » ドラマ

購入者の感想

※東宝リマスター版Blu-rayのレビューです。
何度観ても背中が震え、胸が熱くなる。
今もって全世界から絶大な支持を集める黒澤作品の最高峰で、外国人による英語作品以外の最新人気ランキングでは堂々の第一位にある。それ程に世界にとって普遍的テーマを躍動的に撮った黒澤監督の映画界への影響力は凄まじく、小津監督等と並んで真の尊敬に値する不世出の監督だ。
武士の強さを凌ぐ民衆の力、身分を超えて義勇で繋がったチーム、知勇と仁愛を補完し合う個性的メンバーを見事に演じきった役者達、モノトーンでも画面に吸い寄せられる迫力のカメラワークとライティング、そして三時間を感じさせない人が持つ美しさや可能性に心奪われる起伏に富んだストーリー。
全てが完璧に納められた人類にとっても至宝の映画だと信じている。
一つの作品で、これほど絶望し、憤慨し、哀れみ、興奮し、応援し、笑えて、悲しみ、愛しく、勇気を讃える映画が他に有ろうか?しかも登場人物の全員が記憶に刻まれる迫真の表情と演技で畳み掛けて来るのだから手に負えない。欠点を探そうとするだけ無駄だ。
この東宝Blu-rayは、DVDより画質も音も文句無しに改善され素晴らしいリアリティで本作を味わえる。是非とも多くの人に観て、眼と心に焼き付けて欲しいと思える映画史上の最高傑作の一つだと確信している。

本製品、映画通の厳しい批判の矢を全身に浴びていたが、そういう扱いをされるような酷いものではない。というよりも、画質も音質も今まで鑑賞したことのある同作製品の中では最良と思われるのだ。

確かに「羅生門」の出来は最高だった。画質的にあれ程のきめ細かいレストアをされてしまうと技術者達の仕事に敬意を示さざるを得ない。それに比すると、本作BD版の修復は完全とは言い難いだろう。何よりも時折入るゴミやキズが気になる。ただ、それはあくまでもBDとして「羅生門」並に期待して観た場合であって、古い映画であり、原版の保存状態などを鑑みると、それ程この仕事を批判する気にはなれない。いや、よく修復している方だろう。DVDのレストア物と比較すると、やはりそれなりにキズが控えめになっていることは明らかだ。しかもHD画質の鮮明さでそうなのだから、実際にはかなり目立たなくなっているのであろうと想像される。一部全体の劣化が激しく酷い画像の箇所があるが、技術屋さんも魔法使いではないのでこれを完全に修復するというのは困難だろう。
また、全体的な画像のコントラストや輪郭のシャープさは本製品で初めて得られたのではないかと評価できる程に仕上がっている。俳優の肌の質感が良く分かる。

DVDと比較して進歩がないとおっしゃる方や、劣るとお考えの方は相当厳しい鑑賞眼をお持ちなのか、BDで発売する製品に対してそれなりの高い閾値を求めていらっしゃる方なのだろうと思われる。だが、考えて欲しい、本作は1954年の作品だ。修復してこれだけの鮮鋭度を得られるだけのマスターが残っていた事自体ありがたいような作品だ。「羅生門」がファインプレーなのであって、決して本作が悪い仕事な訳ではないのではなかろうか。

画質の評価はさておき、音質の面では快挙と言えるレベルに達している。旧来の本作の音声は字幕無しで聞き取れるものではなかった。ノイズが異常に多いのに加え、セリフ等の音声が篭ってしまっており、「ザラザラした中にゴニョゴニョと何か話している」と表現せざるを得ないようなものだった。
BD版の快挙は、Dolby

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