エクソシスト概論 (OR books) の感想

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この世の中でもしっかりした常識的な人間でないと、霊的な能力を持つのは人格の崩壊につながって危険という事がよく分かりました。

表紙はキリスト教的だが、エクソシスト（悪魔ばらい）を仏教的に解説している。
悪霊は「エイヤッ！！」とすれば取れるものではないらしい。まじか。
意外にも、憑依された人の心を説得するのがポイント。そんな理性的なアプローチでいいとは。悪霊と同じ様な考え方をするから悪霊に憑依されるので、憑依された人の心が変われば悪霊は取れる、ってことみたいです。
仏教の基本的考え方（諸行無常、諸法無我、涅槃寂静）を易しい言葉で伝えて理解してもらうことが大事なようです。とにかく執着を捨てたほうがいんじゃね？、執着してもあの世に持って帰れないしねぇ、的なかんじですかね。
さらに意外だったのが、悪霊はずしのために見えないもの（悪霊）に対してがむしゃらになる前に、そもそも現実世界で悩みや躓きがあるなら、その解決を先にするべしという点。
もちろん信仰心の大切さも説いているが、理性的な対処をオススメしている点に驚き。しかし、霊的世界のルールをマスターしている大川氏からすれば、そのルールを正しく運用しているだけなのかもしれないとも思った。

宜○愛子の因縁ものやG○Aの「悪霊」シリーズ的な感じの、
悪霊払いの様子をエンターティメント化したもを期待
したんですけど、内容は実にストイックなものでした。

巷で起こっている猟奇的な事件などに対して下世話な興味関心
しか持ち合わせていない私としては、他人の不幸話を
聴いて、優越感に浸りたい気持ちがあったんですが、
読んでみて、ちょっと反省させられました。

私自身「右も左も悪霊だらけ」というのを実感してますので、
エクソシズムに関する情報は一つでも多く欲しいとは思っていす。

恥ずかしながら私は過去、気持ちが緩んだ時にまんまとやられて、
あと一歩のところで前科者になるところだったことがありました。
そして今現在も、チクチクと攻撃にはあっています。

私の場合悪霊に取りつかれると、まず暴力的な妄想を抱くように
なります。そして、衝動的に人間関係を破綻させるような行動を
とってしまいそうになります。自己観察の習慣もまあまあ
身についてるし、問題の起こる前日に霊夢で予知して、事前学習
もしているのに、それでも回避できない。なぜなら私に
一定の正当性があるから。正当性がないのに騒ぎを起こす
悪霊とそれに憑りつかれた人間はただのバカです
厄介なのは正当性と、ディベート能力のある悪霊。小さな正義を
盾にして、10倍返し、100倍返しでいろんなものを破壊しようとする。
こういうものに憑りつかれると、自力での解決は難しいです。