エクリプティカ(15thアニヴァーサリー・エディション) の感想

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メロスピの超名盤として今も語り継がれる1stアルバムを現メンバーでリレコーディング作。各曲のアレンジもほぼそのままです。やけに生々しいサウンドでキラキラ感が薄れ、若干テンポもダウン（感じるだけかも）、特にVoは(本人も名言していますが）ハイトーンが抑えられ、全体に地味な印象になっており、正直オリジナルに勝るところはないと思います。もしかしたらそういったコテコテのメロスピサウンドが苦手な方はこちらの方が良いのかも。

この作品を出した意図はよくわかりませんが、これからは原点回帰でメロスピサウンドに戻ってゆくという宣言であれば嬉しいのですが・・・
ボーナストラックのうち1曲はデビュー前の楽曲だそうで、本編に混じっても違和感のない勢いのある佳曲。もう1曲はGENESISのカバーで個人的にはどうということもありません。

楽曲は言わずと知れた1st アルバムの曲なので曲自体の評価は★5。
オリジナルとリメイクのサウンドの違いは、高音と低音が強調されたオリジナルに比べ中音域が強調されている。ボーカルも同じ。なので、オリジナルに有った爽快感や透明感がなくなっている。あと曲によってはキーボードの音がなくなっている。

演奏は基本的にオリジナルに忠実なので、サウンドと歌唱の違いを楽しめるかどうかだが、個人的には水晶の様なサウンドのオリジナルの良さを再認識した。

ただ解説を読むとトニーカッコ自身も本作をそれほどシリアスに捉えてないようで、オリジナルを越えた作品に仕上げようと言う気は更々なく、ファンと一緒に15周年を祝えるような記念のアルバムとしたかったようだ。