ロボット革命 なぜグーグルとアマゾンが投資するのか(祥伝社新書) の感想

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参照データ

タイトルロボット革命 なぜグーグルとアマゾンが投資するのか(祥伝社新書)
発売日販売日未定
製作者本田幸夫
販売元祥伝社
JANコード9784396113940
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 工学 » メカトロ・ロボット工学

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購入者の感想

昨年あたりからグーグルの自動運転自動車やアマゾンの無人配達ヘリコプター「ドローン」などが注目されています。IT革命の後に来ると言われているロボット革命の今とこれからをコンパクトな新書にまとめたのが本書『ロボット革命』である。著者の本田幸夫さんは、工学博士であり、日本電装(現・デンソー)や松下電器産業(現・パナソニック)でロボット開発に携わってきた方。本書では、技術的なことにはそれほど深入りせず、日本とアメリカのロボット産業の違いを中心に、どうすれば日本はロボット革命におけるメインプレイヤーになれるのかを考察している。本書を読んでいて特に医療、介護分野におけるロボットの可能性の大きさを感じた。日本では、今後世界に類を見ない超高齢社会を迎える。そして、両分野ともに人材が不足しているという現実がある。これらの現象は一見するとマイナスの出来事に見える。しかし、ロボットの力によってそのマイナスが日本の大きなプラスの力になる可能性があることを本書は示唆している。

ソニーが犬型ロボット(アイボ)から撤退して以降、民生部門でロボットを商品化することは無理だろうと思っていた。ところがアメリカ製の「お掃除ロボット」が入手可能な価格で市場に受け入れられた。鉄腕アトムに馴染んだ日本人には「ロボット」と思えないものも海外ではロボっトであり、グーグル始めシリコンバレーの次の商売目標になっているらしい。しかし、国内での民生部門の製品化はサッパリ。海外に持ち出して実証実験をしなければならないレベル .
本書では、こんな疑問に著者なりの解釈と対策を提示してくれる。

大企業での商品化が無理というのは、まあ良く解った。実績が示してもいる。
国がロボット振興の音頭取りをしても、うまく行かないだろうことにも同意する。(政治家の人気取りと官僚の点数取りの道具化して、熱さが冷めたら予算と人員が消失し目標達成されぬままに放置されることは、これも多くの実績が示している。せめて初期需要の創出に金を使ってくれれば良いのだが。)
大学は(日本では)論文を書くためのロボット開発であり勿論期待できない。企業出身の著者による大学での取り組みが成功することを期待したい。
私と同様に、日本のロボット開発に興味を持っている一般読者にお薦めできる。

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