オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD] の感想
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参照データ
タイトル | オーケストラ! スペシャル・エディション(2枚組) [DVD] |
発売日 | 2010-11-04 |
監督 | ラデュ・ミヘイレアニュ |
出演 | アレクセイ・グシュコブ |
販売元 | Happinet(SB)(D) |
JANコード | 4907953036420 |
カテゴリ | DVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ |
※サンプル画像
購入者の感想
ちらっとこの映画の内容を知っている人、この作品は、あなたの予想通りに進展します。
でもそこから受ける感動や流れる涙の清冽さは、予想を超えているでしょう。
『アマデウス』がモーツァルトの音楽を、クラシックという枠や教科書的なものから解放したように、
この映画はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に、生命を吹き込んでいく。
映画の作りは、堅実、丁寧、適確(監督はフランス人。基本はフランス映画で、役者はロシア人。舞台は両方)。
最初はロシアの映画だと思って見ていたので、『ジプシー・キャラバン』や『耳に残るは君の歌声』
(J・デップ主演)に出演した、超絶技巧ロマ・ヴァイオリニストが役者として登場し、演技をしているのを見て、
(あれ?)と思ったが、フランス映画だと知って納得。
少しずつ入るクラシック音楽が、徐々に物語を盛り上げる。複数はられた伏線が、集結部ですべて収束される
(意外な裏切りもあり)。全体は、きわめてまじめで、映画的だが、コメディのトーンを最後まで堅持する。
そこが逆に映画的知性を感じさせてくれる。
*以下、内容にふれています。
音楽映画でよくあるのが、主人公が設定と違って楽器がうまく弾けなくてがっかりということ。
この映画は、例外的なことに、超美形の主演(助演?)女優ソリスト(メラニー・ロラン)が、
みごとにヴァイオリンを弾きまくる。
彼女は、クライマックスを構成する演奏の中で、自らの血に目覚めていく。それを自覚していく中で、
その切なさと、哀しさと、喜びを、刻み込んだ眉間の皺や、うつむきがちの表情で表現する。これが絶品。
これを物語の核にしているところに、この映画の奥深さ、大きさ、広がりがある。
ひとつのメルヘンというか、ファンタジーですが、このメラニー・ロランの名演が、
作品に実体と現実味を与えている。
でもそこから受ける感動や流れる涙の清冽さは、予想を超えているでしょう。
『アマデウス』がモーツァルトの音楽を、クラシックという枠や教科書的なものから解放したように、
この映画はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲に、生命を吹き込んでいく。
映画の作りは、堅実、丁寧、適確(監督はフランス人。基本はフランス映画で、役者はロシア人。舞台は両方)。
最初はロシアの映画だと思って見ていたので、『ジプシー・キャラバン』や『耳に残るは君の歌声』
(J・デップ主演)に出演した、超絶技巧ロマ・ヴァイオリニストが役者として登場し、演技をしているのを見て、
(あれ?)と思ったが、フランス映画だと知って納得。
少しずつ入るクラシック音楽が、徐々に物語を盛り上げる。複数はられた伏線が、集結部ですべて収束される
(意外な裏切りもあり)。全体は、きわめてまじめで、映画的だが、コメディのトーンを最後まで堅持する。
そこが逆に映画的知性を感じさせてくれる。
*以下、内容にふれています。
音楽映画でよくあるのが、主人公が設定と違って楽器がうまく弾けなくてがっかりということ。
この映画は、例外的なことに、超美形の主演(助演?)女優ソリスト(メラニー・ロラン)が、
みごとにヴァイオリンを弾きまくる。
彼女は、クライマックスを構成する演奏の中で、自らの血に目覚めていく。それを自覚していく中で、
その切なさと、哀しさと、喜びを、刻み込んだ眉間の皺や、うつむきがちの表情で表現する。これが絶品。
これを物語の核にしているところに、この映画の奥深さ、大きさ、広がりがある。
ひとつのメルヘンというか、ファンタジーですが、このメラニー・ロランの名演が、
作品に実体と現実味を与えている。