山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた の感想
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参照データ
タイトル | 山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 山中 伸弥 |
販売元 | 講談社 |
JANコード | 9784062180160 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » ノンフィクション |
※サンプル画像
![山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた サンプル画像](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51HYBSOkWjL.jpg)
購入者の感想
科学者、ノーベル医学賞受賞の山中博士の研究の経緯と横顔を知るためには、
大変、面白く良い本でした。
さて、一番の驚異は、遺伝子操作でハエの触角に目を作ったという写真でした。
人間にたとえるなら、4つ目男を作ったという様な話です。ビックリ!!!
また、受精卵を使用しないで、iPS細胞(皮膚から作った精子と卵子)で、
人間を作る事も可能な所に来ているそうです。これまた、驚異!!!
SF小説を超えて、人間は神の領域に入り、そこで一体、何をするのでしょう?
確かに、難病で苦しむ人々を救済する大きな力になるでしょうし、医学の進歩
にも繋がるでしょうが、、、、。
でも、そこから発生するかもしれない負の要因、、、、。
たとえば、遺伝子操作の技術の悪用など、色んな事を考えてみると
これは、ある意味恐怖でもあります。
だって、人間の先端技術が、自然界や人間に反撃する場面を我々は多く
体験し、見ているではないですか? たとえば、原発事故、、、、。
結局は、科学の進歩をどう生かして、どうコントロールしてゆくか?
そんな論点も欲しかったです。
大変、面白く良い本でした。
さて、一番の驚異は、遺伝子操作でハエの触角に目を作ったという写真でした。
人間にたとえるなら、4つ目男を作ったという様な話です。ビックリ!!!
また、受精卵を使用しないで、iPS細胞(皮膚から作った精子と卵子)で、
人間を作る事も可能な所に来ているそうです。これまた、驚異!!!
SF小説を超えて、人間は神の領域に入り、そこで一体、何をするのでしょう?
確かに、難病で苦しむ人々を救済する大きな力になるでしょうし、医学の進歩
にも繋がるでしょうが、、、、。
でも、そこから発生するかもしれない負の要因、、、、。
たとえば、遺伝子操作の技術の悪用など、色んな事を考えてみると
これは、ある意味恐怖でもあります。
だって、人間の先端技術が、自然界や人間に反撃する場面を我々は多く
体験し、見ているではないですか? たとえば、原発事故、、、、。
結局は、科学の進歩をどう生かして、どうコントロールしてゆくか?
そんな論点も欲しかったです。
山中先生の研究に向けた姿勢、これまでの経験、そして、iPS細胞の意義が、山中先生ご自身の言葉で、非常に分かりやすく説明されています。彼の人格、研究への想いが、優しい語り口で、伝わってきます。これからの研究を目指す人だけでなく、科学に興味のある小学生高学年以上の方には、是非とも読んでもらいたい内容です。
ノーベル賞受賞者というと、天才肌で近付き難いイメージが有ります。しかし、山中先生は、研究では勿論厳しい方と思いますが、それ以外では、マラソンに参加し、ジムにも通い、お酒も楽しむ、ある意味、普通の感覚をお持ちの方だと思います。
本書で語られる「人間万事塞翁が馬」「研究には、ビジョンとハードワークが必要」というのは、全ての仕事に通じる内容。臨床医時代に、他の医者が20分でできる手術を2時間もかかってしまい、上司からは「じゃまなか」と言われ続け、悩み続けた末に、基礎医学に転じた経緯は、まさに「人間万事塞翁が馬」そのものと思います。
最も印象的だった言葉は、最後の「臨床医としてはほとんど役に立たなかったけど、医師になったからには、最期は人の役に立って死にたいと思っています。父にもう一度会う前に是非、iPS細胞の医学応用を実現させたいのです。」
素晴らしいお考えで感動しました。
全体構成としては、二部構成で、2/3を占める第一部は、山中先生ご自身の執筆部分。その中の前半は、生い立ちを含めて、本当に分かりやすい内容。後半は、iPS細胞に関わる専門的な内容を、注釈を含めて読み解いてくれている部分。若干、考えながら読んで行く必要が有りますが、この部分を理解する事が、今回の業績を理解する上での真髄とも言えます。また、同時受賞のイギリスのジョン・ガードン博士の業績と、山中先生の研究との関係も説明されており、「どうしてこの博士と受賞なの?」という疑問をお持ちの方には、興味深い内容と思います。
残りの1/3は、インタビューで、第一部で語り尽くされなかった、読者が疑問に思うような内容を補足する形式で、先生の考え方が展開されています。
全ページ数が200ページ弱と少なめで、文字も比較的大きく、分かりやすい文章なので、多くの方が、それほど苦労無く読み切れる著作だと思います。
ノーベル賞受賞者というと、天才肌で近付き難いイメージが有ります。しかし、山中先生は、研究では勿論厳しい方と思いますが、それ以外では、マラソンに参加し、ジムにも通い、お酒も楽しむ、ある意味、普通の感覚をお持ちの方だと思います。
本書で語られる「人間万事塞翁が馬」「研究には、ビジョンとハードワークが必要」というのは、全ての仕事に通じる内容。臨床医時代に、他の医者が20分でできる手術を2時間もかかってしまい、上司からは「じゃまなか」と言われ続け、悩み続けた末に、基礎医学に転じた経緯は、まさに「人間万事塞翁が馬」そのものと思います。
最も印象的だった言葉は、最後の「臨床医としてはほとんど役に立たなかったけど、医師になったからには、最期は人の役に立って死にたいと思っています。父にもう一度会う前に是非、iPS細胞の医学応用を実現させたいのです。」
素晴らしいお考えで感動しました。
全体構成としては、二部構成で、2/3を占める第一部は、山中先生ご自身の執筆部分。その中の前半は、生い立ちを含めて、本当に分かりやすい内容。後半は、iPS細胞に関わる専門的な内容を、注釈を含めて読み解いてくれている部分。若干、考えながら読んで行く必要が有りますが、この部分を理解する事が、今回の業績を理解する上での真髄とも言えます。また、同時受賞のイギリスのジョン・ガードン博士の業績と、山中先生の研究との関係も説明されており、「どうしてこの博士と受賞なの?」という疑問をお持ちの方には、興味深い内容と思います。
残りの1/3は、インタビューで、第一部で語り尽くされなかった、読者が疑問に思うような内容を補足する形式で、先生の考え方が展開されています。
全ページ数が200ページ弱と少なめで、文字も比較的大きく、分かりやすい文章なので、多くの方が、それほど苦労無く読み切れる著作だと思います。