伊藤真の刑事訴訟法入門 の感想

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タイトル伊藤真の刑事訴訟法入門
発売日2012-09-01
製作者伊藤 真
販売元日本評論社
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購入者の感想

私は最初1998年に出版された第一版を2004年に購入したのですが、現在第4版が出版されよりパワーアップしています。以下のように、これまで刑事訴訟が揺らぐ多くの重大な出来事があったため、内容の更新は必要不可欠です。

まず、加害者の人権と被害者の人権のアンバランスを是正した「犯罪被害者保護法」の制定がありました。検察の信頼性を根本から貶めた「大阪地検特捜部 主任検事証拠改ざん事件」や「足利事件の冤罪立証」もありました。示談金目当てに痴漢事件を捏造した男女が虚偽告訴罪で逮捕・起訴された事件は、刑法がその起源を明治時代におく古い法律ですから明治時代に街中のケンカを取り締まった「私人による準現行犯逮捕」の見直しも必要であることも明らかになりました。

私は法学部の学生等ではありませんが、法学は数学や医学や物理学と異なり、あくまでも人工のものですから法律といえども絶対ではないということを認識していないと、被害者のプライバシーよりも加害者のプライバシーが尊重されてしまうような錯誤に疑問を投げかける法曹が育たないと思います。

このように、法律の解釈と運用は時代と共に変わるべきですから、定期的に改訂版を出版している著者には熱意を感じます。量も適当で一気に読み終えることができます。刑事訴訟法の詳細を学ぶ前に一度読んでおくと、全体が勉強しやすくなると思います。本当は交通検問に応じる必要はないというコラムや、黙秘権と取り調べ受忍義務の矛盾という議論も交えながら、単調になりがちな手続法を興味深く解説しています。

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