シャネルの戦略 ―究極のラグジュアリーブランドに見る技術経営 の感想

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タイトルシャネルの戦略 ―究極のラグジュアリーブランドに見る技術経営
発売日販売日未定
製作者長沢 伸也
販売元東洋経済新報社
JANコード9784492502006
カテゴリビジネス・経済 » 産業研究 » サービス・小売 » アパレル・ファッション

購入者の感想

ココの伝記映画を3本見たので登場人物やバックグラウンドをイメージしやすかった。CHANELイコールココのイメージを持っていたが、ココが亡くなってからのことを知ることはブランドを深く知るのによかった。マーケティングを担当しているので、今後に役立てたい。

シャネルを大きく誤解していたようです。
90年代に一世を風靡した"シャネラー現象"の影響かもしれません。

シャネルはルイヴィトンやグッチとは違う。その違いはまず企業形態にある。
巨大コングロマリッド会社の一翼を担うブランドではなく、株式公開もしていない、独立系企業として存在する。
メリットは、株主のご機嫌伺いをする必要がなく、自由度が高いということなのでしょう。
これを可能にしたのは、豊富な資金力があったから。
(言い換えれば、ココ・シャネルはそれだけ強力なパトロンを獲得したということかな)。

本書はココ・シャネルその人をフォーカスした本ではありません。
彼女の没後、シャネル社がラグジュアリーブランドとしてどのように変遷してきたか。そこに主題があります。

この本を読む限り、シャネルの強味は、一貫性と柔軟性にあるようです。
つまり、変えてはいけないものと変えなければいけないものの峻別がしっかりしているということです。

日本の地場産業がシャネルの製品をつくっているという話は意外でした。
白鳳堂(広島県熊野町)の社長は、「熊野筆」を自らシャネルに売り込みに行ったとか。凄い人ですね。

日本法人の社長は、日本語で小説を書くというフランス人。この人をめぐる話がまたおもしろい。
シャネルはなぜTシャツをつくらないのか? 
この質問に対する答えは実に明快。←「技術的に必然性のないものはやらない」。

ジャーナリストではなく学者の書いた本は、どうしても文献学的な雰囲気になりがちです。本書も例外ではありません。
一部、顧客を装って取材してるみたいですが、雑誌、書籍、ネット情報をネタにして書いてます(※売上などのデータはある程度紹介されている)。
関係者への独自インタビューがあってもよかったと思いますが……

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