Longman Dictionary of American English (5E) Paperback with CD-ROM の感想

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ある単語の意味を調べるだけでなく、どう使うかがよくわかります。いわゆる英ー英辞典ですから、日本語訳はありませんが、高校生ほどの力があれば、結構わかると思います。本格的な英ー英辞典へのステップとしても、良いでしょう。

Longman Dictionary of Contemporary English(LDOCE)には２つのアメリカ版がある。ひとつはLongman Dictionary of American English (LDAE)とLongman Advanced American Dictionary(LAAD)である。ここで取り上げるのはLDAEの最新版、５版（2014）である。親版のLDOCE 6版が語・語句・語義23万、用例16万5千に対してLDAE 5は語・語句・語義10万9千、用例5万9千でかなり小ぶりになっている（そのせいか、語義配列・語義説明などに親版との微妙なずれが生じている）。注目すべきは、この版にはPINがついていることである（４版にはCD-ROMが付いていた）。PINといっても「画鋲」のピンでなく「個人認証番号」のピンである。
裏表紙に記載されているURLにアクセスして登録後ピンを入力するとオンライン版にログインできる。ピンは２０桁もあるので入力は慎重に。オンライン版は紙辞書の情報をすべて含むばかりでなく、音声（見出し語・例文の発音が聞ける）と語源面で紙辞書では得られない情報を提供してくれるので、紙辞書は原則的に不要になる。ピン付き紙辞書の出現というのは、2年前ある辞書学者が言明した「紙辞書の終焉。ネット辞書の普及」の予兆であろうか。