Casa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS) の感想

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タイトルCasa BRUTUS特別編集 日本の美術館ベスト100ガイド (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)
発売日2011-04-26
販売元マガジンハウス
JANコード9784838786466
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購入者の感想

表紙の十和田市現代美術館の不思議な景観が本書の企画意図を具現化しているように感じました。まだ訪れたことのないこの十和田の美術館は斬新なアート感覚からして昔の堅苦しい美術館のイメージを払拭するような優れた「作品」だと思いました。
美術館は美しい絵画や彫刻を展示するだけでなく、その存在自体が美的空間となり、鑑賞者の感性に訴え、ステキな空間を演出します。

アートと建築を巡る旅へ!という副題の通り、我が国の各地に点在する素晴らしい美術館を100館取り上げ、館内の内部空間や周りの美しい景観を掲示し、まだ見ぬ美術館へのいざないとなるようなムックでした。
68ページからは、「今や、日本最大のアートサイトは瀬戸内です。」 という章のタイトル通り、有名なベネッセアートサイト直島を初めとする瀬戸内の島々のアート・スペースが紹介してありました。この「アートの聖地」を一度訪れようとしてまだ実現できていませんが、これだけしっかりと紹介されると旅に出たい!と思わせる気にさせられます。妹島和世の犬島「家プロジェクト」、豊島美術館、女木島や男木島にもこのような素晴らしい空間が広がっているわけですから、118ページの完全攻略MAPを片手に旅程を組みたいと思っています。

ただ、建築の美に重きを置いた選定結果のせいでしょうが、日本一の横山大観コレクションを誇る島根県の安来にある足立美術館が掲載されていないのは腑に落ちません。桂離宮を抑え、外国人が選んだ日本一の和風庭園の見事さは格別ですし本書のコンセプトにも合致すると思われる美的空間を有している所です。東京の都会のオアシスともいえるブリヂストン美術館、移転された山種美術館など既存の有名美術館もベスト100と銘打つなら掲載した方が、バランスが取れて良いと思います。編集方針の違いと言えばそれまでですが。

とはいえ、本書掲載の日本の各地に点在する美しさとユニークさではひけをとらない美術館の数々を眺めているだけで豊かな心が養えそうです。美術館巡りの旅も魅力的ですね。

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