京都の魔界をゆく―絵解き案内 の感想

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参照データ

タイトル京都の魔界をゆく―絵解き案内
発売日販売日未定
製作者菊池 昌治
販売元小学館
JANコード9784096262122
カテゴリ歴史・地理 » 日本史 » 一般 » 日本史一般

購入者の感想

京都の魔界、即ち不思議な話、怨霊伝説や幽霊話、そして悲しい歴史等を網羅してコンパクトに纏めた一冊。
古都・京都ならではの歴史の重みを感じさせる内容が凝縮されており、実に読み応えがある。
勿論、京都に関する著書は多数出版されてはいるものの、中でも本書は「京都の別の顔」を知る上では欠かせない名著だ。

本書は「魔景」をテーマに21章から構成されている。
誰にでも解り易いように一例を挙げるが、第7章「六道の魔景」では六波羅蜜寺を中心に、井戸を通じて現世とあの世を往来した小野篁の逸話を紹介、或いは第18章「幽霊の魔景」では曼殊院所蔵の幽霊掛け軸他、京都にまつわる幽霊話を取り上げている。
ここで全てを紹介し切れないのが残念ではあるが、京都の闇の世界に興味のある方は絶対に満足出来る内容であろう。
そのくらい本書は良く出来ている。

また、本書で特筆に価するのはとにかく写真や資料の掲載が豊富だという事である。
現在の写真は然る事ながら、絵巻、名所図会、瓦版等も余す所なく掲載し、更には京都を題材にした映画の中での迫力あるカットを紹介している所は他には見られない工夫がある。
残念ながら写真は全て白黒ではあるものの、京都の魔界をイメージするには充分であろう。
更には紹介した場所への交通機関等も併せて掲載している所から、ガイド・ブックとしての機能も果たしている。
非常にコンパクトな著書でありながら、その内容の充実度には誰しも満足するに違いない。

実は私が本書を初めて手にしたのは随分昔なのだが、今でも読み物として、そしてガイド・ブックとして、大いに活躍してくれている。
京都の魔界に興味のある方、そしてこれから京都に行こうという方は是非とも本書を手に取って頂きたい。
きっと、新たなる発見がある筈である。

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