「自分メディア」はこう作る! 大人気ブログの超戦略的運営記 の感想

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「自分メディア」という言葉に惹かれて購入しましたが、ブログの目的が私とは全く違ったのであまり参考になりませんでした。
社会派ブログとありましたが、内容的に納得出来ないものが多くて期待に反しました。
ちきりんさんは庶民感覚が私からみれば低いと言わざるを得ません。高学歴の方なのです。
だからでしょうか、上から目線を非常に感じました。ちきりんさんのファンの方以外はおすすめ出来ません。

ちきりんさんは、子供の頃から日記をつける習慣があり、読書も好きだが、自分の考えを文章にするのが大好きなアラフォー（アラフィフ？）女性です。そう、日記といっても、「今日何があった、何を食べた」系はダメで、「◯◯は◯◯だと思う」と意見や感想を述べるスタイル専門だそうです。子供の頃から「社会派ブロガー」的傾向が強かったらしい。

本書の内容は、いかに自分のブログを充実させるか、に焦点が絞られています。それも、ご自身の考えをいかに上手く書き出して、できればみんなにわかりやすく伝えるか、に方向性が固まっています。まぁ、ハッキリ言って広告収入など金儲けとはあまり関係ない内容です。5年くらいブログを書き続けていたら、好評（＆悪評？）を得ていつの間にか読者と閲覧数がどんどん増え、とんでもない状況になったという感じです。

近年では本の執筆やら講演会やらの仕事も舞い込み、ちきりんさんもメジャーな文化人の一角に入りました。しかし、ブログ以外の活動・仕事の、あくまで “ブログに品質・パワーをより強化する” ための手段にすぎないとのこと。作家になるつもりもなく、テレビなどで評論家・文化人として活躍するつもりもないそうです。

あくまで、「ブログ」が主体で、それ以外の活動・仕事はブログを充実させるための方便（？）だそうです。しかも、しかもですよ。ブログは仕事ではなく、単なる自分メディアに過ぎないとのこと。この一種独特の割り切り方が素敵です。まぁ、過去はかなりご苦労されたようですが、現在の彼女はブログで好きなことを言って、それなりの収入を得て楽しく過ごしている、という感じです。

ゆるく好きなことをして、そこそこの生活レベルを維持し、人生を楽しむ。ちきりんさんは、私のような中年オヤジの、一つの理想像かもしれません。マネタイズやビジネスとは直接関係ないので、得るものがあるかどうかは定かではありませんが、それでも、少なくてもブログ運営者は必ず読んだほうが良いと思います。

　ちきりんファンかどうかに限らず、ブロガーなど自己発信したい人、している人にためになる本だと思う。

　話題となった　『ゆるく考えよう』（イースト・プレス／2011年1月）　も　『自分のアタマで考えよう』（ダイヤモンド社／2011年10月）　も書店でチラ見した程度だが、どちらも私には（買うに値するほど）刺さるものがなかった。だからその後の著書も　「ちきりん」　というネーミングを見ただけでスルーしてきた。しかし今回は違った。何気なく平積みを見ていたら、「ちきりん」　というネームより先に、　「自分メディア」　というワードの方が引っ掛かった。パラパラとめくってみると、出版社からの執筆依頼の履歴が目についた。

「へぇ~　有名ブロガーともなるとこんなに執筆依頼がくるんだ」

すごいと思うと同時に、「この人に頼んでおけば本が売れるだろう」　と言った安直な依頼に対して　「断りのメールを書く時間ももったいない」　と感じてからの、自分のブログにおけるゴール設定や受ける仕事と受けない仕事の判断基準などを明確にしてきた経緯などが　（私の心を）響かせた。すぐさま購入し、即行で読んだ。

　 " ためになった " という言葉では物足りない・・・　今後、自分のブログが注目を浴びるようになった時、たくさんの執筆依頼を受けて天狗になってしまいそうな時　（私にはどちらもその日が来るかどうかさえ疑問だが）　何度も読み返したいバイブルになるな、と思った本であった。

　有名ブロガーだからと言って　 " アクセスアップ " の方法などはありきたりだから興味はなかった。ちきりん氏が設定したゴール

　「　『Chikiron の日記』　というサイトを、価値あるメディアに育てたい　」

これを実現するためのポリシーや判断基準などが、私自身の価値観に似ていて共感でき、非常に参考になった。