西沢立衛対談集 (建築文化シナジー) の感想

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タイトル西沢立衛対談集 (建築文化シナジー)
発売日販売日未定
製作者西沢 立衛
販売元彰国社
JANコード9784395240104
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購入者の感想

対談相手の建築または西沢氏の建築を 現場で経験し、みながらの対談。
いろいろ吸収し 考え 発展していく 西沢氏の建築思想がわかり興味深い。

7か所の対談現場の写真が豊富で対談と連動して味わえる。カラーもあり。

動的な幾何学図形、透明性と内外融合、透明性と開放性、軽量性。
積み木を 組み合わせるような 不定型な分割と配置。
雑居的部屋の配置。
狭く密集する日本の住宅街における広いガラス窓の実験。
閉じるのではなく 開放する 私的住宅空間。

表参道から根津美術館への道の左右およびその裏にある 気鋭の建築家たちの2から3階だてのビル。
ほぼ 同じ大きさ。
小さいが 興味深い 個性的なビル群。

英米と比べると コンパクトに こぎれいに まとまっており 
人通りの少ない 早朝などに 歩くと おもちゃの国に迷い込んだような錯覚。
狭く密集する東京のなかにあるゆえの スケール感。
森山邸などの対談をよみ 思い出した。

最近、毎年のように本が出る西沢立衛さん。今回は対談集となって今まで以上に読みやすいものとなっていると思われる。

3DCADで設計することが当たり前のように変わって来ている世の中で、二次元の図面の大事さをしっかりと噛み締めさせてくれる対談が続く。対談する相手が全体的に似ているので、よくある建築の対談本のように浅く広くといった出来ではなくて、同じだけでリズムの違う音が微妙な表情を作って奏でるミニマムミュージックのように、感覚的に読みやすいけど狭いけど深みをもった感覚を感じる。似ている人間間でのそれぞれの違いがなんとなく見えて来て面白い。それは対談で扱かわれる建築が十和田やHouse A、森山邸と共通してる部分が強いだけに一層強まっている。(あくまで、対談集としての情報量であるが)

大胆な形や図面を作りながらも、人の生活/環境やしぐさに気を配る同士が話し合う中から、話題がHouseAや森山邸に集中しがちなせいもあって、様々な生活像が生まれてくる。原広司さんの「窓」に対しての発現が興味深かった。藤本さんとの対談では環境問題に対して 西洋に対抗できるチャンスと 個人的には意外な発現も飛び出していた。

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