父という病 (一般書) の感想

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タイトル父という病 (一般書)
発売日販売日未定
製作者岡田 尊司
販売元ポプラ社
JANコード9784591136737
カテゴリ » ジャンル別 » 人文・思想 » 心理学

購入者の感想

前作「母という病」の続編。「母という病」を読んで結構よかったので、本書も購入しました。
結論的には、子どもには両親が必要であり、昨今の母系社会による父親軽視について問題提起されています。
食生活において、主食のみの生活で、ビタミンやミネラルなどをとらなければ健康的な体を作れないように、
主食にはならないですけど、副食になりうるのが父親であり、
子どもの健全な心を発達させるのに一役を買っているというのが本書の趣旨です。

母親とは何か?と問われれば、母性的なイメージがパッと浮かびますが、父親とは何か?は想像しにくいですね。
動物の世界では基本的にオスは子どもの世話をしないためというのもありますし、
母系社会によって父親の存在が希薄化されたためでもあると思います。

父親の役割は、子どもの万能感に歯止めをかけるブレーキ、厳しさであり、
社会の掟やルール、身の丈合った自分、現実の厳しさを教えます。
また、母親と子どもの分離を助け、子どもの自立を促します。
他に子どもの自立のために、父親の持っている知識、知恵や技を教えることが役割です。

父親がいないと母子の分離がうまくいかず、何でも許される万能感を持ってしまい社会的に不適応を起こしたり、
子どもと母親が依存関係になって、母親に支配されかねないリスクをはらんでいます。
つまり、「母という病」と「父という病」は無関係ではないということです。
だから先に「母という病」を出版されたそうです。

父親の愛情とは、母親の包み込む愛情と違い、厳しい一面がありますが、愛のムチに近いものを感じます。
子どもを立派な大人へとたくましく成長させる、という大切な役割を持っています。

ともあれ、子どもは母親同様、父親の愛情を求めているので、なかなか難しい役どころだと思いました。
母親同様、子どもに愛情が必要だけでなく、
子どものために嫌われ役を買ってでも、自立への道へ示さないといけないからです。

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