伝わっているか? の感想

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素人なので入門書なのかはわかりませんが、コピーライティングの本質が、分かりやすくテンポ良い物語仕立てで書かれていて、一気読みしました。
挿し絵や会話がとても面白くて、なるほど「伝える」のではなく「伝わる」言葉とはこういうものかと納得しました。
技術者なので専門用語を知らずに使っていることがあって、クライアントさんに上手く伝えられないことが多くて手に取りました。
仕事でも日常でも試したい「メソッド」がけっこうありました。

第一線で活躍し続けるコピーライターによる、物語仕立てのコミュニケーションメソッド集。
数多のビジネス書とは比較にならないほど読みやすく、面白くて、かわいらしいけれど、ひとつひとつのメソッドはいちいち深いところにある本質で、思わずハッと我が身を振り返っては絶句してしまいます。
また、一般のビジネス書にありがちな、頭でっかちな「理論・理屈」だけでなく、読み手に「伝わる」よう細部にまで尽くされたアイデアと配慮は、本に書かれているメソッドの体現・実践の形そのもの。
・・・これがコミュニケーションのプロのお仕事なのだなぁと、感動しました。

ビジネスに限らずコミュニケーションに必要なのは、「伝える」努力ではなく「伝わる」ための努力。
コミュニケーションとは「伝える」ことだと思っていたけれど、その発想がいかに独りよがりであるかということに気が付かされまました。
そして、そのことに気がついている人が増えるほど、人間関係はハッピーになるし、世の中がハッピーになるだろうと思いました。