図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化) の感想

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タイトル図説 本の歴史 (ふくろうの本/世界の文化)
発売日販売日未定
販売元河出書房新社
JANコード9784309761695
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 本・図書館 » 図書館情報学

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前国立西洋美術館長であり、現印刷博物館館長の東京大学名誉教授・樺山紘一氏の編著です。他は、印刷博物館学芸企画室長の宗村泉氏、同博物館学芸員の緒方宏大氏、同中西保仁氏による分担執筆でした。ほとんどがカラーページで、図版も多く、ビジュアルを通して内容を理解できるような工夫がなされていました。

通史的な編集ではなく、各テーマ・項目別の読み物として構成してあり、通読することで『本の歴史』という大きなテーマを理解するという構成になっていました。各人の関心事や研究テーマ別の分担執筆によって、ある項目を知る上での辞書的な使用も可能でしょう。

例えば46ページの「大印刷時代の展開」という聞き慣れない項目を一例として取り上げて見ましょう。
樺山氏も「まだ、一般化してはいない。けれども15世紀から次の世紀にかけてのヨーロッパをあらわす言葉として、たいへん説得力がある」としています。1450年代前半、グーテンベルクが金属活字による活版印刷技術を開発してから以降の流れをさしているようでした。関連する添付図「15世紀、活版印刷術の広がり」は初めて目にする図でしたが、その活版印刷のヨーロッパでの広がり具合は興味深い事象でした。

本書の内容を少し記します。
1章 書物という仕組みは(本とはなんだろう 旅のはじめにあって、紙という舞台 この最強のメディア ほか)
2章 本が揺り籃から出る(アルファベットを書く 書体の工夫、漢字の書体 ほか)
3章 書物にみなぎる活気(グーテンベルクの存在、大印刷時代の展開 ほか)
4章 本の熟成した味わい(本は権利のかたまり 著者権と著作権、本の文明開化 本木昌造と福沢諭吉 ほか)
5章 書物はどこへゆくか(神田神保町 どっこいそれでも古本は生きている、デジタル化の衝撃 ほか)

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