「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~ (光文社新書) の感想

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タイトル「お金」って、何だろう?~僕らはいつまで「円」を使い続けるのか?~ (光文社新書)
発売日2014-11-14
製作者山形 浩生
販売元光文社
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購入者の感想

あたらしい経済についての対談です。
岡田「こんな経済システムとかどうですかね?SFっぽいけど~」
山形「どうだろう、現実には難しいよね、その理由は~」
このやり取りが繰り返される本で、当初期待していた内容と違いびっくりしましたが、ところどころ面白い話がある。
岡田氏が少々ぶっとんでいるのですが、山形氏が上手くまともな方向にもっていく。翻訳本のように罵倒したりしない。
また、第5章「格差の本質」は山形氏主導の議論で、面白いです。

 あとがきにもあるよう、本書は「賢い人に無茶な質問をしてみよう・シリーズ」の第6弾になるそうです。
 ということで、本書では、山形浩生さんに「とにかく経済とか、お金ってなんなのさ」という題目での質疑応答集になっています。
 岡田さんの質問は、冒頭からかなり過激です。経済政策に意味なんかあるのですか?
 投資で成功なんて嘘なんじゃないだろうか?ユーロに統一して、困ったことが起きた・・・確かにそうです・・・ 
 そして、そこから、もっと小さな単位で通過を出せばいい。
 現代は、国の下にお金があるのではなく、お金が国をつくっている、という結論に達します・・・解った様な解らん様な???
 次は、日銀の経済政策・・・これは常識ですが、今の日本は、そんな常識的な経済政策をすでに通り越しています・・・・ 
 そして、日銀は憲法違反、景気を良くするためには、インフレを抑制する中央銀行をなくせばいい・・・・これには唖然です!! 
 そして、第4章に入ってすべてのことが腑に落ちました。ここで岡田さんが実践しているFREEexが出てきます。
 すべてはここへ導くための前準備だったのです。岡田さんの持論、評価経済が出てきますし、
 さらには、お金がないと生活レベルが上がらない、という考えは、もう限界が来ている。
 そして、格差はお金ではなく、自由の度合い、ということになり、自由時間経済の提唱ということになります。
 人にはいろんな考え方があるとは思いますが、岡田さんの考えたは、あまりにも現実離れし過ぎているのではないでしょうか!
 FREE exは、ギルド制度、職人制度、あるいはカルト宗教にもよく似て入るように思われ、
 果たして、このような制度が主流になるのかな、という疑問も生じます。
 岡田さんのファン、あるいは、考え方に共感を持つ人たちのための本で、一般の人には、お勧めできません!!
 

メインの話は、岡田さんの「評価経済」の主張だけど、
ちょっと小学校の教室の人気第一主義みたいで、
あまりいい「通貨」ではないと思い、共感できませんでした。
ここで著者名末尾のFREEexの意味がわかりましたが、
ほんとに機能しているのが驚きです。

面白かった(といってはいけないのでしょうが)のが、
奥さんと喧嘩しても自分の主張を通して、
娘さんを公立中学校にいれたら、周りの子とレベルが合わなくて
(仲の良かった子は私立に進学した)、
小学校の時は明るかった娘さんがどんどん暗い顔になっていって
大変後悔したという話で、現実味があるなあ、と思いました。

山形氏から、途上国援助がうまくいかない理由の話のような
興味深い話をもっと引き出してほしかったです。
岡田氏が途中から、山形氏が苦笑するしかないような主張ばかりしておられるので、
なんだか、司会者的な人が、身のある話にしようと苦しんでいる様子が
伝わってきます。

「お金」ってなんだろう、序文が山形浩生で、そこを読んで、読むのを楽しみにした。

結果は、最悪だった。羊頭狗肉とは、まさにこのこと、この本の題名は、岡田斗司夫の、「俺の考えるお金とは」だった。全体の半分まで、我慢して読んだが、その後は、流し読み。

もう、その人を評価して、「個人マネー」を信頼で発行すればいいとか、最後には、カネじゃないでしょ、時間でしょ・・・

題名に期待して買った自分が、本当にバカだった。

「お金」の、定義とか、不思議さとか、そんなものまったく皆無。岡田斗司夫の空想SFに、山形浩生がしぶしぶ相槌を打ってカネ的に答えている、それにも窮しているという状況。

唯一、いい所は、発展途上国が酷すぎることがわかるということ。

それに、山形浩生の、日銀と銀行の解説。

出てくる言葉が、「公定歩合」と、「預金準備率」操作・・・・
これ、20年前の話。
もう、「ナウイ」「準禁治産者」「ルーズソックス」並みの死語。オワコン。
日銀でさえ、「使っていません」と言っている手段を、とうとうと解説。
山形浩生の30年以上前の「ツッパリ・ハイスクール・ロックンロール」で、今の「リ」を必死で解説している構図。

ふざけて使っているかと持ったら、本気で使っていた(図解入り)。

しかも、その公定歩合(政策金利)の意味も、まったくウソ。今は、上限金利で、日銀がこれなら必ず貸してあげるという金利。市場金利は当然それ以下。
それを、「しょうがねえなあ、ホントはだめなんだけど」と、日銀が高めの金利で銀行にかすんだと・・・・・

預金準備率が、8%とか、訳のわからん話を持ち出すし。今は、限りなくコンマ0.1%台。町内会の会費以下の額並み。これで、「金融調節」するのだと。

山形浩生、翻訳ばかりやっているくせに、本当の経済用語、なんも理解しとらんじゃないか!自分の足元固めろよ。20年前の知識、振りまわすな!

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