胃炎の京都分類 の感想

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参照データ

タイトル胃炎の京都分類
発売日販売日未定
販売元日本メディカルセンター
JANコード9784888752718
カテゴリジャンル別 » 医学・薬学・看護学・歯科学 » 臨床内科 » 循環器

購入者の感想

本書では胃炎診断において、ヘリコバクターピロリ感染を念頭においた分類を提唱している。しかし通読すると気になる点がある。分類に関する書でありながら、所見、用語の定義づけがきちんとされていない点である。つまり分類できないのである。(分類できる、と言う方には本書は不要であろう)HP未感染、感染、除菌後を内視鏡だけで診断するのかなど取り決めが不明確である。特に、萎縮に関する木村・竹本分類は特に重要な分類である。本書にも同分類のシェーマが転載されているが、その定義は原著でもはっきりしない部分がある。この定義もはっきりさせないまま、改変分類(C-0、O-Pといったこれまた定義の無い独自分類が付け加えられている)が記載されている。現在のスコープ性能などを反映した再定義を期待したいところである。また、腸上皮化生は灰白色隆起あるいは特異型腸上皮化生とでも言い換えた方がいいのではないか?実際この所見がなくても腸上皮化生は認められることは多い。皺襞腫大、びまん性発赤の客観性の低さも容易に予想される。従来本邦のオーソリティたちが個別に提唱している所見の統一を期待して本書を購入したがこの点が残念である。これでは「国際的に通用する胃炎記載分類と胃癌リスク分類」(p113)には程遠い。学会の主題演題から始まった企画のはずだからせめて内視鏡学会雑誌に載せられるレベルにしていただきたい。ただし、胃炎の内視鏡所見をHPの有無を意識しながら見ていくという視点からの知識の整理には役立った。

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