わが家の母はビョーキです 2 家族の絆編 の感想

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タイトルわが家の母はビョーキです 2 家族の絆編
発売日販売日未定
製作者中村 ユキ
販売元サンマーク出版
JANコード9784763130556
カテゴリジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学

購入者の感想

前作を読んだ時も「多分、ここまで上手く行っているケースってすごく少ないんだろうな」
と思った物ですが、今回もそれを強く感じました。恐らく患者を抱えるほとんどの家庭で
患者とどう接していいのか、ここまで理解出来ていないと思います。

何より、タキさんの存在が今回もとても大きな役割を果たしています。元々のお気楽極楽主義
の性格に加えて、幼少期にユキさんが経験した様な修羅場を経る事無く途中から家族に参加
している立場もよかったのだと思います。例えて言うなら、プリキュアにおける追加戦士の
様な存在と言ってもいいかもしれませんw

子供の頃から一緒に居るからこそ、ある程度は接し方のコツを心得ているはずのユキさんでも
やっぱり我慢出来なくてイラッと来てしまったり、マイナスな気持ちをぶつけてしまったり、
そう言う時にタキさんの何気ない一言が救いになる場面も多く、一見するとユキさんの方が
いたらないかの様に見えてしまいそうな場面もあるのですが、何となくユキさんの気持ちが
理解できる様な気がします。
丁度今まさに3歳児を相手にしている私と似ているのかも?と思うのです。産まれた時から
一緒に居るから、どう接したらいいのか大体解っているのに我慢出来ずに怒ったり怒鳴ったり、
そんな場面にとても似ている気がするのです。マイナスな感情をぶつけてしまうとそれを材料に
妄想が出てしまうのも、駄々をこねて泣く子供を叱りつけたり怒鳴り散らしても治まるどころか
事態が悪化するのに似ています。

とは言え、統合失調患者を世話するにあたっては何かと細かな神経を使う物だと解るほどに
「気力を維持するのは並大抵じゃない」と思い知らされます。だからこそ支援施設からの
家族に対するケアが今回も重要になって来ています。
お母さんも施設の人から客観的に説明してもらう事で疑いが晴れて妄想が治まっているので
「患者が信頼を寄せる第三者」ってとても必要です。

難しいのは「タキさんはかなりのレアキャラ」な事です。サラリーマンをしている男性だったら

あまり身近ではないけれど、確実に増えている病気、統合失調症。
前作もコミックで病気やケアの方法などが紹介されていて
とてもわかりやすいなぁ、と思いましたが、
続編にあたる本作も素晴らしい内容でした。

特に今作は家族に焦点があてられていて、
私自身統合失調症の弟がいるのですが、
作中で描かれている家族の悩みや、苦労に、
共感して涙が止まらなくなってしまいました。

統合失調症の家族を持つことで、
結婚や、色々なことをあきらめてしまっている人も多いかもしれないけれど、
壁にぶつかりながらも前向きに過ごされている作者さんの姿に、
とても勇気づけられた一冊でした。

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