Hirohito and the Making of Modern Japan の感想
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参照データ
タイトル | Hirohito and the Making of Modern Japan |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Herbert P. Bix |
販売元 | Harper Perennial |
JANコード | 9780060931308 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
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購入者の感想
この本、出版当初から欧米の主要メディアで昭和天皇の戦争に対する関与振りについて衝撃的内容の本であると紹介されたので、急いで取り寄せました。僕自身、とても関心のあるテーマだからです。が、読んでみると、そこで新たな史実が明らかにされたわけでもなく、著者の論理は根拠薄弱、推測に推測を重ねた内容じゃないのというのが僕の印象です。そもそも、著者は昭和天皇が戦争遂行に深く関与していたと最初から確信していて、本の中では、史実を客観的に証明するのではなく、自分の主張にうまく沿うように物事を解釈して並べてたてているだけのようです。確かイギリスのDaily Telegraphという新聞だったと思いますが、僕の印象と同じように、ある読者から、この本にはapparentlyとかit seemsとか推測表現が目立ち、論理性に疑問があるとの投稿が寄せられていました。エンターテインメントとしてならともかく、学者の知的良心に基づく仕事なのか、大いに疑問です。なお、巻末の引用文献は特に目新しいものはありませんが、引用文献の出版社に思想的な偏りが目立つのも気になります。
以上のように、僕はこの本に対して否定的な意見を持っているのですが、結局、この本はピューリッツア賞を受賞。ピューリッツア賞ってこの程度のものなのかとがっかりしました。批評家の方はほんとにきちんとこの本を読んだのか、それとも僕の読み方が足りないのか、他の読者の御意見を教えて下さい。
以上のように、僕はこの本に対して否定的な意見を持っているのですが、結局、この本はピューリッツア賞を受賞。ピューリッツア賞ってこの程度のものなのかとがっかりしました。批評家の方はほんとにきちんとこの本を読んだのか、それとも僕の読み方が足りないのか、他の読者の御意見を教えて下さい。