物質のすべては光: 現代物理学が明かす、力と質量の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫―数理を愉しむシリーズ) の感想
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参照データ
タイトル | 物質のすべては光: 現代物理学が明かす、力と質量の起源 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫―数理を愉しむシリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | フランク ウィルチェック |
販売元 | 早川書房 |
JANコード | 9784150503840 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 物理学 » 一般 |
購入者の感想
著者は強い相互作用の漸近的自由の研究者。
強い相互作用、標準理論、大統一理論、超対称性理論について分かりやすく解説している。
これが書かれた時点でスイスにあるLHCはまだ稼働しておらず、Higgs粒子も発見されて
いなかったが、M理論以外のアプローチはこの本で記載されたものなので、記述に時代遅れ
感はない。
知られていない名著かも。
強い相互作用、標準理論、大統一理論、超対称性理論について分かりやすく解説している。
これが書かれた時点でスイスにあるLHCはまだ稼働しておらず、Higgs粒子も発見されて
いなかったが、M理論以外のアプローチはこの本で記載されたものなので、記述に時代遅れ
感はない。
知られていない名著かも。
Q.C. D.のAsymptotic freedomの発見によってノーベル物理学賞受賞者の一人となった、Dr. F. Wilczekの本著は、Newton、Einstein、Feynman等の話題に何度も触れながら、遠隔作用と近接作用の違いをはっきりとさせている(そんなことは知っているさ!おっしゃる方は是非お読みください)。Wilczekは空間を満たす現代物理学におけるRealityを持つ媒質をGridという言葉で表し、古典物理学的なEtherと区別している。Feynmanが場という概念を回避して創り上げた(Feynmanによる遠隔作用の電磁力学を量子化した)独自のQ.E.D.に本人は大いに不満であった、ことの記述は有名であるが読んでおく価値はある。Q.C.D.の話題を中心にしながら、どのように陽子、中性子が質量を獲得するのかを詳細にわかり易く述べている。勿論、弱い相互作用の記述もある。しかし、重力に関する議論が面白い。
現状においては質量の起源も含めた力の統一理論構築には、未解決な部分が多い。それに関する著者の見解もある。
本著の内容は、文学、哲学等の文章を巧みに使いながら、洒落た、教養のある記述となっています。細かい内容は述べませんが、本著は、そんなに易しくはありませんが、超お薦めです。
現状においては質量の起源も含めた力の統一理論構築には、未解決な部分が多い。それに関する著者の見解もある。
本著の内容は、文学、哲学等の文章を巧みに使いながら、洒落た、教養のある記述となっています。細かい内容は述べませんが、本著は、そんなに易しくはありませんが、超お薦めです。