図解誘導電動機―基礎から制御まで の感想

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著者は、明電舎の電気機器部門の研究開発セクションにて、長年活躍していたお方です。
明電舎は、19世紀末に誘導電動機の製造を始め、現在に至るまで、100年以上に亘って事業を継続している企業だけあって、その製品技術は確かなものです。

本書は、誘導電動機の原理から始まり、構造、基礎理論、産業応用の実例までを、丁寧に解説している良書です。
まさに、誘導電動機の入門書にふさわしい一冊であると同時に、既修者にもハンドブック的に使えるのが大変嬉しい一冊。

民間企業のエンジニアの方が書かれただけあって、電動機の保護方式（IP）や冷却方式（IC）についても、説明がきちんとなされているのも、実践的で良い。
（大学教官の方が書かれた類書は、現場運用の観点に乏しい面は否めないので、このあたりの解説はされていないことが多い。）