ユリイカ 2007年6月号 特集=上橋菜穂子 〈守り人〉がひらく世界 の感想

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参照データ

タイトルユリイカ 2007年6月号 特集=上橋菜穂子 〈守り人〉がひらく世界
発売日販売日未定
販売元青土社
JANコード9784791701629
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 雑誌・逐次刊行物

購入者の感想

NHKのアニメーション版に興味を持ったことがきっかけで、
原作も読み始め、見事にはまってしまった私が、「ほかに『守り人』関連の本はないものか」と
彷徨っていて見つけたのがこのユリイカ第39巻第6号。

既に他の方も書かれている通り、32pの上橋先生による書き下ろしの<守り人シリーズ>外伝
『ラフラ(賭事師)』は必見です。バルサの幼い頃、そして懐かしのジグロにも会うことが出来、
何よりも短編ながら読者をじわじわと物語世界に引き込む力は素晴らしいです。

批評、インタビューの類も充実しています。
個人的には、アニメーションの監督を務めている神山氏のインタビューが興味深かったです。
氏は、新潮文庫版『闇の守り人』の解説において、<守り人シリーズ>への並々ならぬ熱意と体験を語っていたのが印象的ですが、
このインタビューにおいては、ファンタジーをいかにしてリアルに表現するのかという難しい課題を、
とても論理的なアプローチ(具体的には、作品に対するツッコミをする→解消)で解決しようとしている氏の考えが良く出ていました。

ただ、少し残念でしたのは、上橋先生と、<勾玉三部作>の作者・萩原規子先生の対談。
個人的に、お二人が物語を創る上で、どのように世界を創設し、魅力的なキャラクターを掘り下げていったのか等の裏話的なものが
聞きたかったのですが、7割がた、お二人の好きなファンタジーの話題で、「あれが良かった」「これはちょっと苦手」というような感想でした。

とはいえ、『守り人』をもっと深く、いろいろな観点から読みたいと思ってらっしゃる方には、そのヒントをくれる本であるとは思います。

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