銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス) の感想
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参照データ
タイトル | 銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス) |
発売日 | 2013-07-11 |
製作者 | 荒川 弘 |
販売元 | 小学館 |
JANコード | 9784091243461 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック |
購入者の感想
本巻では農業の厳しい部分が描かれており、
非常に重い内容になっております。
厳しいというのは労働面ではなく、その経営面です。
農業というのは借金操業が基本です、
機械を買っては借金、新たな事業で借金、
利益が出れば返済で消え、現状維持すら借金で賄う状況も珍しくなく、
イレギュラー事態が起これば更に借金というのが現状です。
北海道で地方を旅行するとあちこちにある明らかに機能していないサイロが、
その一端を物語っています。
本巻ではソフトではありますがその状況が描かれており、
農業の現状に触れている者としては非常に重く感じてしまいます。
労力面体力面の計画が瓦解すると、一気に経営面まで押しつぶされてしまう農家の脆弱さ恐ろしさが、
かなりソフトではありますがしっかりと描かれております。
閉鎖的ともされる農村の団結ぶりは連鎖保証人状態が生み出していると言うのも理解していただけるかと思います。
内部のことをなあなあで済ますのも、お互い保証人でつながっており、
家業的にその土地を離れられない柵から発しているのです。
その名前こそ直接出てはいないがTPPについても語られており、
そのときの政権次第でも右往左往せざるを得ないのも農業のもろい一面も見せてくれています。
農家や農業地帯での不安も語られており。
漫画で明るく楽しい面のみ見て農業に期待しちゃう人たちに冷静に見直す機会を与える良書と思います。
"銀の匙"効果でモデルとなった帯農の志願者が急増したとの報告があります。
漫画という文化が成熟した今、漫画で人生が変わることもあれば、
漫画で人生を決めることもあると思いますし、十分にそれはアリなことと思います。
しがしながら入り口とはしても、そこから先を調べるのは読者側の責任でもあることでしょう。
周囲にエゾノーのモデル帯農出身はいますが、
資産が無ければ就農は難しく、そして資産があっても農業は厳しい現状、
非常に重い内容になっております。
厳しいというのは労働面ではなく、その経営面です。
農業というのは借金操業が基本です、
機械を買っては借金、新たな事業で借金、
利益が出れば返済で消え、現状維持すら借金で賄う状況も珍しくなく、
イレギュラー事態が起これば更に借金というのが現状です。
北海道で地方を旅行するとあちこちにある明らかに機能していないサイロが、
その一端を物語っています。
本巻ではソフトではありますがその状況が描かれており、
農業の現状に触れている者としては非常に重く感じてしまいます。
労力面体力面の計画が瓦解すると、一気に経営面まで押しつぶされてしまう農家の脆弱さ恐ろしさが、
かなりソフトではありますがしっかりと描かれております。
閉鎖的ともされる農村の団結ぶりは連鎖保証人状態が生み出していると言うのも理解していただけるかと思います。
内部のことをなあなあで済ますのも、お互い保証人でつながっており、
家業的にその土地を離れられない柵から発しているのです。
その名前こそ直接出てはいないがTPPについても語られており、
そのときの政権次第でも右往左往せざるを得ないのも農業のもろい一面も見せてくれています。
農家や農業地帯での不安も語られており。
漫画で明るく楽しい面のみ見て農業に期待しちゃう人たちに冷静に見直す機会を与える良書と思います。
"銀の匙"効果でモデルとなった帯農の志願者が急増したとの報告があります。
漫画という文化が成熟した今、漫画で人生が変わることもあれば、
漫画で人生を決めることもあると思いますし、十分にそれはアリなことと思います。
しがしながら入り口とはしても、そこから先を調べるのは読者側の責任でもあることでしょう。
周囲にエゾノーのモデル帯農出身はいますが、
資産が無ければ就農は難しく、そして資産があっても農業は厳しい現状、