レ・ミゼラブル の感想

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タイトルレ・ミゼラブル
発売日2013-02-12
製作者ビクトル・ユーゴー
販売元雨ざらし文庫
JANコード登録されていません
カテゴリジャンル別 » 文学・評論 » 評論・文学研究 » 日本文学研究

購入者の感想

「レ・ミゼラブル」は、
恐らく「名前は聞いたコトがある」
本であり、そして
「古い本だ。」
という認識ではないでしょうか?ですがこの「レ・ミゼラブル(全訳版)」は、
ある意味で多くの人にとって、
「新しい本」ではないでしょうか?と言うのも、
恐らく「ああ無情」という、
タイトルで知られる、
「縮約版」の方が、
良く流通しているからです。皆さんも一度は、
「ジャン・ヴァルジャン」の、
「冒険的活躍」を、
読み、あるいは舞台で、
ご覧になられた事が、
あるのではないでしょうか?しかし「レ・ミゼラブル」は、
実は「(刊行当時)全7巻」という
(87年に四巻組、再発売)、
圧倒的なまでに、
凄まじい文章量で、
けっして「ジャン・ヴァルジャン」の、
活躍譚ではありません。人間と時代との、
激しい「組み討ち」、
多くの登場人物が、
それぞれの「組み討ち」を演じ、
いずれもいつかは、
「舞台」から去っていく。しかしユーゴーはそれを、
「決して瑣事ではない」
と言い切ります。
「なぜなら歴史は、
瑣事の積み重ねでしか、
ないから」と。細部を省かない「全訳版」は、
ときに詰屈ですが、
しばらく立ち上がれないような、
読後感を与えてくれるでしょう。

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