吉田松陰に学ぶ男の磨き方 の感想

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吉田松陰先生の「武教全書講録」を通して、武士道の心が分かりやすく説かれています。

「武士道」というと、敬遠されるかもしれませんが、侍の在るべき生き方と、現代に生きる我々サラリーマンの在るべき生き方、何ら変わりないものと開眼させられました。それぞれの分に応じて毎日を愚直に生きる、このことが自分の組織だけでなく、国家・社会を活かすものと理解しました。昔の人の智慧には感服です。

「理想と現実とは違う」として、理想を忽せにする人がいます。しかし、理想は誰かが提示しなければならなりません。山鹿素行「武教小学」にしろ、吉田松陰「武教全書講録」にしろ、高い志、理想を追究したからこそ今も尚読み継がれているのだと思います。本書こそ現代における理想を提示し、我が国の行く末を照らしてくれるものと信じて疑いません。

解説中、「日本男児、大和撫子ファイト!!」、「がんばろう日本!!」などの言葉には勇気づけられます。他にも、「気にするな!」、とまさに懐かしい恩師から叱られているような気になりました。「おわりに」の伊澤蟠龍の言葉、号泣です。

お役人さん、会社員、学校の先生、お父さんお母さん（になろうとする人）、これから社会に羽ばたこうとする学生さん、幅広く読んでほしい書です。