東京タラレバ娘(1) (KC KISS) の感想

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なぜこの本の購入に至ったかというと、とあるフェス会場でアラサー女子3人で落ち着いているのかはしゃぎたいのかわからない微妙な空気を醸しだしていたところ、近くにいた見知らぬ男性に、「東京タラレバ娘って知ってる？」と話しかけられたことがきっかけです。
まだドラマもやっていなかった頃でしたが、まぁ、買って最終巻まで読みましたよね。あの男性は私達3人を見てタラレバ娘を彷彿としていたのでしょうね泣

面白いです。
美魔女、アラサー、アラフォー女子、いろいろな「ファジーにごまかしてんじゃないわよワード」が出ている昨今。
わかっているのにマスコミに踊らされる「自称女子」という生き物の生態、痛々しさがよく出ていて
「うっ！ぐさっ！」って刺さることしばしば。

さすがに自分を女子とは言わないし表には出しませんけど。
真性おばちゃんになりかけの女子は、こんな痛々しさ、誰だって心の中に持っていますよね・・？笑

ただ個人的に惜しいのは、設定。
表参道が見えるマンションに住んでいて、ヒロインは脚本家？イケメンモデル？
なんとも設定が昭和バブリー（死語）ですけど、見方によっては勝ち組じゃない？

ここまで残念な女子を面白おかしくコメディにしてるなら、もうちょっとリアルに残念な設定にしてみても
良かった気がします。

あのときあの男で手を打っていれば・・・！
もっとイイ男が目の前に現れたら・・・！！

とか言いながらアラサ―女３人（３３歳）が居酒屋、その名もまさかの「呑んべえ」で白子ポン酢を肴に酒を飲みながら愚痴ってばかりのはなし・・・・。

身も蓋もない言い方ですがそんな痛い痛いお話です。
でも面白いです。

なぜならこれもちゃんと「少女マンガ」だからだ！！！！

別に世の女性たちを打ちのめすための作品ではありませんのでご安心を。
ちゃんとイケメンヒーローがでてきますよ。
東村マンガでお馴染みの所謂「西村くんモデル」とは一線を画す、Ｓッ気のあるイイ男です。
彼、やばいです。キツイけどハマります。

ちょっとネタばれして申し訳ないのですが・・・・。
最後の３ページでごはん３３杯イケる、みたいな。

というかマンガの内容が痛いとか、そんなことより現実の男よりマンガのヒーローにときめいて満足してる自分が一番痛いですね・・・。