検証 ワタミ過労自殺 の感想

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過労問題という難しいテーマに切り込んだ著者の力作。新聞記者の立場から、数多くの取材を元に紡がれる文章はリアルだ。
話題性の高さからワタミがタイトルになってはいるが、本書が訴えたいのは単なるワタミ叩きではない。過労社会への警鐘である。
また、飲食業界、サービス業界だけにとどまらず、労働基準法、三六協定について理解の低い企業、労働者というのは実は相当多いのではないかと思う。自分自身、本書を通じて気づかされることが多く、著者のあとがきにもある通り、働くことについて考える良いきっかけとなった。