狐笛のかなた (新潮文庫) の感想

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参照データ

タイトル狐笛のかなた (新潮文庫)
発売日販売日未定
製作者上橋 菜穂子
販売元新潮社
JANコード9784101302713
カテゴリ文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » あ行の著者

購入者の感想

読み進める度に、文字が心の中に美しい絵を浮かび上がらせます、こんな物語に出会った事は無い、
作者もあとがきに記しているように、その世界は特定されてはいないが、日本人の、私の、心の中にある原風景、
美しい桜の咲き乱れる春の里、漆黒の森、闇の中を駆け抜ける風、そのようなイメージがページごとに浮かび上がり、人気の新海誠監督のアニメでも見ているようにビジュアルで訴えて来ます、
美しい風景と、美しい物語、家族に勧めます、

上橋菜穂子さんの作品が大好きで読んできました。どれも素晴らしいですが、今まで読んだ中でこの本が一番感動しました。
狐と少女の悲しく切ない物語。
最初の場面だけ読んでもいい話で、じーんときてしまいます。

純粋に人を思うということや、好きになるということはこういうことなんだ、と気づかされました。
日本風な舞台もまた素敵です。

あまりによかったので、周りの人に買ってプレゼントしたりしています。
この本は大人から子供まで安心して勧められます。

魔法がバシバシ飛び交うわけではありませんが、ファンタジックな世界なので、現実的な話が好きな人には向かないかな。

舞台も見に行ったほど、ハマりました!!

切ないながらも優しい愛が全体を通して感じられる、あたたかいお話。
心に癒しを求めている人におすすめです。

美しい日本語で描かれた、美しい日本の話。

政治的なドロドロした描写もあるけれど、それを上回るほどの小夜や野火の清らかさ。

このお話には、強くて正しい人間は出てきません。誰もが弱さ、はかなさを持ちながら、それでも一生懸命生きている。自分の大切な人のために、命を投げ出すことをもいとわない純真さに心を打たれました。

ラストも、あぁ、よかったなぁ、とほっとして読み終われた。余韻にひたれる物語。

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